なんか勝手にね

一緒の船に乗ってるって

そう思ってた

でも羅針盤は皆それぞれ

途中まで方向が

一緒だっただけ

僕も彼女も

それぞれの船長


歌手杏果の評価は

皆んなが知っている事

ももクロの声量お化け

小さな巨人 

本当に

そうだったのか?


僕は勝手に

歌が大好きで

唄う事が大好きで

繊細で

傷つきやすくて

危うくて

アイドルだけど

アイドルを超えた

有安杏果に

魅かれて

酔いしれていたんだ

でも気付いた

人間有安杏果だった


本人はいつだって

最初から

等身大の杏果だった


一緒に歩く

学校の帰り道

途中でサヨナラまた明日

振り返っては

何度もバイバイ

明日も同じ帰り道

永遠に続くと思った



ファンと共に歩いてきた

不意にサヨナラなんて

だから僕たちは

幻だったの?と

感じるんだ

卒業の翌日

目が覚めたら

杏果の居ない生活が

始まって

思った通りの

普通の世界が待っていて


いつか会えるかな?

いつ会えるかな?

どれだけ待てるかな?

どうやって待とうかな?

ココロって満たされないと

動かないんだっけ?


歌を聴いていると

いつもこっちを向いて

歌いかけてくれた

向こう側で

待っててくれる

気がした

ココロノオト全てが

今は別れの音に

きこえる


未練タラタラ

晴れの門出に

素直に送り出せない

自己嫌悪