著者の片田さんは、別のベストセラー本「他人を攻撃せずにはいられない人」を職場の上司とうまくいかない時にたまたま見つけて読んだことがきっかけで、知りました。精神科医の方です。似た言い回しの題名だったので同じ本かと思ったのですが、「ん…ちょっと違う…。」と気づき、すぐに購入しました。
自分自身をよく責めてしまう人は読んで見てください。常に自分自信を覆う罪悪感を受け入れることの一助になるかもしれません。処方箋というまでには至らないけども、冷静に現状を分析し、自らの治療のための処方を見つけるための手助けになるはずです。
特に私にとって参考になるなと思ったのは『社会的に認められている「成功モデル」に合致していないことで、自分を責める。』という文です。確かにこれは本当によくあるなと思いました。成功モデルに当てはまった人と自分を比較する、つまり自分を失敗例として成功した（と思う）他者とを比較して罪悪感を感じる場合が私にはよくあります。
例えば親しい友人が結婚したときに、自分はまだ独身で恋人もいない…といって自分自身を責めるといった風にです。本文でも書かれていますが、結婚して子供を育てるというモデル自体が昭和のモデルと成り果てているかもしれないのにです。他にも自分は同僚よりも出世が遅れているとか…。
こういったことで悩んでいる人は読んで見て下さい。結局は自分自信から逃げずに冷静に現状を分析しようと思うようになるはずです。
自分を責めずにはいられない人 (PHP新書)/PHP研究所

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