(やだ!光くんに見られちゃったよー!!)
私は、どうしたらいいかわからなくて思わず逃げたくなった。
「えっと・・・二人はそういう仲ってこと?」
光くんが三郎くんと私を交互に見ながら言った。
「ちっちがうよ!!私たち付き合ってないし!私はっ私はっひっ光くんが好きなの!」
私はそう言った後、自分が好きと言ってしまったことを改めて自覚して顔がゆでダコ状態になってしまった。
「えっ俺!?俺、恋愛は・・・き、興味なくて。」
「いつまで過去を引きづってんだよ、光は悪くないんだぜ?前、雪ちゃんのこと好きかもしれないって言ってたじゃねぇか!オレに遠慮とかするんじゃねぇよ!」
私は、信じられない言葉を聞いてしまった。私のこと好きかもしれない?
「サブ・・・俺は、俺は、怖くて。また絶交されたくなくて。サブが、もし雪ちゃんのこと好きならって思って。」
「そんなことしねぇよ。光が雪ちゃんと両想いでもオレはずっとお前の親友だ。」
「うん、わかった。」
光くんが少し涙声になっていた。そして、私の方を見てこう言った。
「俺も雪ちゃんが好きだよ。」