夢かと思った。まさか、光くんが私のことを好きだなんて。

「本当に?ドッキリとかじゃないよね?」

「いや、本当だよ。」

そう言われた瞬間、涙がポロポロ出てきた。驚きなのかうれしさなのかとにかく涙が止まらなかった。

この日は忘れられない日になった。

数日後、学校帰りに光くんと待ち合わせをした。私の学校に迎えに来てくれることになった。

「お待たせ〜光くん、待った?」

「いや、全然。じゃあ行こうか。」

制服が違う男子生徒が校門で待っていたのもあって他の生徒達がちらちらこちらを見て行く。
私たちは二人で本屋さんに行くことにした。