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LANDSCAPE 1 全曲解説

というわけでぼく自身初のソロアルバム「LANDSCAPE 1」が1/27(水)に出ます。

去る1/19にはYouTube生配信ライブ&トーク番組「WONDER WHEEL」に出演させていただきましてアルバム全曲メガミックスDJを披露させていただきました。アーカイブが残らない番組ですのでリアタイ視聴してくださいました皆さまには心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

番組出演にあたって限定版でCDを製作させていただきましたがこちらも予定枚数があっという間に売り切れてしまいまして追加ぶんもすぐに売り切れまして感謝しかありません(泣)ありがとうございました。

これまでぼくと相方PicorinさんによるエレクトロポップユニットCutemenのリリースがある時にはライターさんにインタビュー〜記事にしていただいてレーベルのホームページに掲載しておりましたが今回のソロ活動はジャケのレイアウト始め音楽制作以外のこともなるべく自分でやろうと思っておりましていつものインタビューの代わりに簡単ではありますが自分で全曲解説します。

ぼくは世代的に「受け手に委ねる」「どう取ってもらってもいい」って方が好きなんですが今はわかりやすく懇切丁寧な説明が無いとダメな時代なようです。鬼滅の刃の鬼も進撃の巨人の巨人もどうして鬼や巨人になったのかを丁寧に描いてますよね。というわけでシンプルかつ丁寧を心がけて笑 解説スタート!

・Track1 「Echo」
寒〜い「凍てついたエレクトロ」を作ってみたかったのです。ぼくの郷里東北宮城県には蔵王という山がありまして子供の頃スキーに行ったりボーイスカウトでしたので冬キャンプをしたりしました。雪山の夜の幻想的で張り詰めた景色は忘れられません。ジャケも蔵王の樹氷という自然現象です。ジャケそのままの曲です。

・ Track2「Secret Savanna」
人力エレクトロバンド「MOP of HEAD」のリーダーでありCutemenのライブ時のマニピュレーター/キーボーディストとしてサポートもしてくれているGeorgeとの共作。ぼくがアフロビート+アフリカンボイスを作ってそこにGeorgeが流麗なエレクトリックピアノを乗せてくれました。自分一人ではアフロビート+エレピというのは思いつかなかった。Georgeに感謝です。


https://youtu.be/_FB8FwsE6YY


・ Track3「Yako Area」
昔から撮影で何度も行った心の故郷神奈川県川崎市の工場地帯夜光町を思い描いて作った曲。映画監督リドリースコットが夜光を訪れた際に「ブレードランナー」のオープニング映像を思いついたのは有名な話なんですが夜光のウィキぺディアにそれが載ってないのなんでなんだよ笑「ブレードランナー」音楽担当尊敬するヴァンゲリスへのオマージュでもあります。 
(この曲のロケ地が夜光↓)

https://youtu.be/-k4OHt53C_U


・ Track4「Mas Riha」
「Mas Riha」はモルディブ共和国の言語ディベヒ語で魚のカレーという意味。ダイビング目的でモルディブ何度か行ったんですがリーズナブルなホテルに泊まった時に食事が朝昼晩3食魚カレーで笑 どんな豪華な食事より一生忘れられません笑 ボドゥベルというモルディブ音楽特有の打楽器をサンプリングして作りました。

・ Track5「Life Goes On」
このご時世望む望まざるに関わらず突然「終わり」や「別れ」に直面する事があると思います。それでも人生は続く、続けなくてはならないという重いテーマを透明感溢れるMONAのはかないエンジェリックボイスで癒しに引き上げてもらえました。MONAに感謝です。

https://youtu.be/JZAQ7U_jw2Q

楽曲的には高校生の頃大好きだったコクトーツインズのギターの雰囲気+現代エレクトロという前代未聞な挑戦です。(参考曲↓)

https://youtu.be/UmbszBl6cKs


・ Track6「Dying Tokyo」
もし医療崩壊とかが進んだらどうなっちゃうんだろう?と考えてたらRhythim Is Rhythim「Icon」やUnderground Resistance「Final Frontier」のような聴いたら血の気が引くようなシリアスなものを作りたくなって出来た曲です。ソプラノサックスとフルートの渡邊恭一くんとの共作です。ソプラノサックスとフルートをユニゾンにするアイデアは自分では絶対出てこなかった。渡邊恭一くんに感謝です。

・ Track7「Air Bersih」
インドネシア語で清潔な水という意味。インドネシア・バリ島の音楽ガムランの「ペロッグ音階」に基づいて作ったのですがこの曲は本物のガムランをサンプルせずあえてシンセサイザーで自分で音を作ってペロッグ音階内で自分で考えたフレーズを積み重ねてます。なのであまり本物っぽくないのですが笑 「Mas Riha」もそうですが本物に近づけたいというよりも民族音楽の要素を取り入れた自分なりのエレクトロを発明したいのです。これはまだまだ道が遠いです笑

・ Track8「Contraction」
Contractionは「収縮」という意味で尊敬するジャズ/ファンクキーボーディスト、ロニーリストンスミスの代表曲の1つ「Expansions」(拡張)への勝手なアンサーソングになってます笑 でも奇しくもこのご時世にあって大量生産大量消費の時代が終わり産業や生活を収縮させて丁寧に暮らしていくことも人類にとって地球にとって悪いことじゃないんじゃ無いかな?というメッセージソングとなりました。この曲がアルバム最後に出来たんですが聴きやすい気持ち良い曲にしたくて逆に一番苦心しました。悩み過ぎてストレスで痔が悪化して貧血起こすくらい出血が止まらずへろへろになりました笑 なんてことなく聴き流せる曲になってれば嬉しいのですがそういう曲にこそ裏には地獄があるのです笑

https://youtu.be/T5R3_SbE7XQ


・ Track9「Distance Of Life 」
ぼくが愛してやまないぼくの基礎中の基礎である初期デトロイトテクノの代表曲といえばRhythim ls Rhythimことデリックメイの「Strings Of Life」に他なりません。レコード屋店員だった19歳の頃出会って人生を変えられた曲です。せっかくの初ソロアルバムなんでデリックへの感謝もこめて勝手にアンサーソング作るか!と、この曲は「Contraction」と逆にあっという間の数時間で出来ました笑 似過ぎないよう制作中Strings Of Lifeは1回も聴いてません。和訳すると「生活の距離」という正に今のこのご時世じゃないと生まれなかった曲です。

・ Track10「 That's The Way」
声が大好きな若手女性シンガーがいまして彼女に歌ってもらおう!と、自分に自信がなくて自分の居場所も無いと感じていて消極的な主人公が人を好きになって生まれて初めて「衝動」を覚え行動を決行する〜 という曲を作ったんですが、事情がありましてそのシンガーがレコーディングの数日前に歌えなくなってしまいました。目の前が真っ暗になりアルバムリリースの延期も覚悟したんですが当初お願いする予定だったシンガーの友人であるRachelが急遽引き受けてくれることとなりました。準備期間も全く無くかなり急いでレコーディングしたにも関わらずRachelが曲の世界観を完璧に自分のものにしてくれて素晴らしくエモーショナルなボーカルのおかげで想像以上に満足いく出来になりました。Rachelには感謝してもしきれません。この曲の最後の歌詞は「I will execute」(わたしは実行する)なんですが、全ての物事は元には戻らず変わっていくもので戻るのを待っていても無駄だから新しいことを実行しよう!という意味も込めました。ぼくにとっての「新しいことの実行」こそがこのLANDSCAPE 1の制作に他ならないわけです。

リリース日の1/27(水)、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」19時台のコーナー「LIVE & DIRECT」に出演させていただくことが決定いたしました。LANDSCAPE 1の全曲メガミックスDJをします!ぜひお聴きくださいです。

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ご予約いただくとiTunesエレクトロランキングにて良いチャートアクションをいただけますので何卒よろしくお願い致します。何卒よろしくお願い致します。何卒よろしくお(以下無限ループ)