昨日から数えて、20年間 | 仮面執事と銀のギター(今は赤だけど…orz)

昨日から数えて、20年間

人が一人成人する間

ぼくはぼくと世界との折り合いをつける
方法を見つけられずに

自分で掘った穴に
自分で入っている。

穴の外の出口は
最早どこにあるのかも
分からなくなってしまったけれど

穴の中に
もうひとつの出口を見つけた。

そこには世界にとてもよく似た
もうひとつの世界があった。

そこは真実っぽい嘘と
嘘っぽい真実であふれている面で
同じといえた。

でも権力にすがる老人たちには
どうあがいたって生み出せない
新しい可能性があることは
確実に分かった。

ぼくはそちら側の出口から
出ようとしている。

身体が自然とそうしていた。
空を探していた。
声を求めていた。

きっかけは
18歳で天国に行ってしまった
あの子なのかもしれないし

もともとそれだけの時間が
必要だったのかもしれない。

穴から完全に出るには
あと何年かかるのか分からない。

もしかしたら
もう穴から出ているのに
気がついてないだけかもしれない。

はっきりと言えることは
ぼくは今
20年前のぼくとは
まるっきり違うということだ。


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