舞台「この中に、一人。」
初舞台の出演者が多い中、その者が演じやすいように作られた、
そしてその後のタレント人生への標べとなるような脚本でした。
窪田彩乃(さつき役)
初舞台とは思えないほどの堂々とした演技を観させてもらった。
監督も共演者も事務所のレッスンから一緒のメンバーだからか?
初回から各メンバーがアドリブをガンガン入れていく中、
圧倒的にその姿勢が見られたのが彩乃の演技。公演ごとに反省点もあったと思う。
初回公演から、るんちゃん(豊田留妃)が泣きの演技をするもんだから、
お客はSNSでそれを絶賛するわけで、それを知った年齢的に上の子たちは焦らないわけない。
むしろ、あれを見せられて焦らないのはちょっと鈍感過ぎる。
そのせいか、千秋楽で観た時には圧巻の演技を見させてもらった。
途中までは泣いてるの気づかなかったんだけど、動きとセリフだけでビリビリってきた。
ライブでは割とあるよ。そうゆうの。
アイドルとは思えない歌唱力やダンスを観たときとか。
舞台でそれを観られるとは思わなかった。
その瞬間、完全に落ちた。
演技に恋をした。
最終公演は俯瞰して観ようと決めてたのに、そこからは最後までさつきから目が離せなかった。
行かない予定だったサイン会にも参加した。
やっぱり言葉で伝えたかったから。
でも、素直に褒めるのも恥ずかしいから、いつもよりチャラい感じで話しかけてしまった。
その言葉には反応せずに涙をボロボロ流しながら淡々とメッセージを書く窪田彩乃の綺麗すぎる涙に話しかける言葉さえ失った。
ずっと見ていたかった。
初舞台がゆえの感情の高ぶった様子を今後見ることが出来るかはわからないけど、
まだまだこの子の行く末を見守りたいと心から思った。
もちろん「ここはこうした方が良かったんじゃないか?」ってゆう、まあ素人目線からの意見だって言おうと思えば言える。
だけど、今回は言わないでおく。
それを補って余りあるほどの素敵な成長を目撃することが出来たのだから。
前に本人にも伝えたが、眼光の鋭さが他の子とは違うのよ。
その目の輝きが消えるまでは追いかけたいなと思いました。
林花音(睦美役)
この子が演技をしているところを観られたのが1番うれしかった。
2016年4月から見てきている子だが、基本的にはヌードルカフェでお話をするくらいのものだったわけで。
それでも話をしてる中でどんなふうな演技するのか予想していて、ぎこちないロボットのような演技でも微笑ましく見守ろう。
と思っていたのにその予想をはるかに超えてきた。
自然体なのに演じる箇所によって強弱もつけられている。
考えてみれば当たり前なんだよね。
プロフ見れば分かるように演技においては他の出演者と比べて断然経験者。
でも、1年近く彼女の演技じゃない部分を見てきたからこそ、そのギャップに驚いた。
3日間の公演の中日に重要な役割を演じたことを公演が終わった後に知った。
泣きそうになった。
観られなかったことに。
だから、せめてもと思い千秋楽後の特典会でその時のセリフを言ってもらった。
ぐちゃぐちゃに泣いてたからほんの少しだけど。
そのセリフを語る花音の姿が心の中心に貼りついたまま離れない。
彼女はこれからもっと上にいくと思う。
会える機会も減っていくと思う。
距離は離れても心だけはどうかあの子の側にいたいなと思わせてくれた良い舞台でした。
千本桜ホール。最高のお花見でした。
※あとで更新するかも