揉める理由 | 「ハンブルグの黒い霧」は師匠の技

揉める理由

似たようなニュースが2つあった。

ひとつは日本人モデルが投稿した内容から発展した服装の自由論争。

もうひとつは韓国人DJがイベント中にあった性被害(痴漢)報道。

どちらのケースにも出てくる意見は「そんな格好しているほうも悪い」というもの。

最初に一応「似たような」とは書いたが、プライベートと仕事という違いがあるので一緒とは思わない。

そして韓国人DJのほうは置いておこう。

気になったのは日本人モデルのほうなので。



テレビやSNSなどでさまざまな意見が飛び交っている。

いや、ウソだな。

SNS以外では「服装は自由」が大半だった。

ま、そりゃそうよね。

ヘタなこと言えば叩かれる世の中なので。



俺の考えとしては服装は自由だし、そもそも他人の体を勝手に触っていいわけがない。

できれば同様の考えの方が多いことを願いたいが、そうじゃない人もいるのよね。

とくに高齢者に多い印象。

悪気があるじゃないだろうし、そういう行為が普通とされていた(非常識ではなかった)時代を生きているから、今更考えを改めろと言われても難しいんだけどね。

極端な話、高齢者の場合は犯罪じゃなければ放っておいてもいいかも。

自然と世代交代は起きるわけだし。



今回の日本人モデルのケース、否定派(?)によく出てくる話に「自衛」ってのがあるんだよな。


・家に鍵を掛けるのと同様に、被害に遭わないために自衛するのは当たり前だ。


これが多く見られたたとえ話。

ま、家は鍵掛けますわな。

服装だと何が「鍵」にあたるんだろう。

どんな「鍵」を掛けていると、被害に遭いにくいんだろうね。

ジーンズでも被害に遭います。

コートを着ていても被害に遭います。

犯行動機が性欲以外のことは多々あります。

おとなしめの人、 被害に遭っても声を出さなそうな人が狙われやすいようです。

ワタクシも被害者の一人で、高校の通学中に触られました。

メガネ姿だったのでおとなしめに見られたのでしょう。

「鍵」って何ですかね?

鉄の鎧でも身につけるのかな?

ちなみに自衛が不要とは思わない。

たとえば護身術とか、声を出す勇気とか、別にアプリでも構わないが、そういったことがある種の自衛となるではと思っている。

ただ被害に遭ってからの行動になってしまうけど。

でもそういう人が増えてくれたら、自然と痴漢も減ってくるのではと期待してしまう。



ちなみに面白いたとえ話もあった。


・空腹状態のハイエナの群れに全裸で歩いていくようなもの


「喰われても仕方ないよね」と言いたいのだろうけど、空腹状態の肉食動物が襲いかかるのは悪ではないから……。

それに全裸じゃなくてもヤバいわ。

向こうは服とか関係ないし。

たとえ話って難しいんだよね。



で、こんな話が何日か続いていたんだよ。

日本人モデルがいろいろ言われて、それに反論して、さらに言われて。

何でこんなことが起きているのか、ちょいと考えてみた。

関連する記事読んでみたら電車に乗るときの服装を投稿したのを機にこんな感じになったみたいじゃん。

痴漢被害に遭ったことを伝えたわけじゃないのか。



これって原因は「余計なアドバイス」だな。

よかれと思って書いたのだろうが、求めてもいないアドバイスをされても嬉しくない。

ただの大きなお世話。

 やってしまいがちなんだけど、知り合いだったとしても本当に余計なことなんだよ。

これを知らない人からされる。

そりゃ腹立つわ。

で、アドバイスした側は「せっかく教えてあげたのに!」って思ったりする。

悪いのは自分と気付かずに……。



本当に「余計なアドバイス」には気をつけたほうがいいですよ。