70年以上続く村のサイレン…時報の役割も「うるさい」 移住者から苦情で存廃を議論 | 「ハンブルグの黒い霧」は師匠の技

70年以上続く村のサイレン…時報の役割も「うるさい」 移住者から苦情で存廃を議論

70年以上続く村のサイレン…時報の役割も「うるさい」 移住者から苦情で存廃を議論 




何日か前に観たニュース。
すっかり忘れていたが偶然にもYouTubeで発見したので、これについて書いてみようかと。


記事のコメント欄をパーッと見てみた。
ま、想像通りの内容。
多く書かれていたのは「郷に入り手は郷に従え」といったもの。
移住者からの苦情とあるので、そういった考えになるのも仕方がないのか。


しかーし!
これはそのままでいいなんて思っちゃいけない。
改善の余地は十分にある。


記事によるとサイレンは1日2回30秒ほど、午前11時半と午後5時に鳴る。
以前は午前6時にも鳴らされていたが、20年ほど前に廃止となる。
70年以上前にサイレンが始められた理由は農作業をする村民に昼食や作業終了を知らせるため。
忙しくて時計を見る余裕がない人には役立っていたのだろう。


移住者の声には「火事かと思った」というのがある。
そりゃそうでしょ。
サイレンが鳴ってりゃ何かしらの災害や事故が起きたのかと思ってしまう。
ここがとても大事だと思っていて、長年住んでいる人には「サイレンは危険を知らせるもの」ではなく「時刻を知らせるもの」になってしまっている。
この村では非常時を知らせるのにどんな音を利用しているか知らないが、同じサイレンを使用しているなら本来の役割を果たせない可能性がある。
70年以上前には適した音や音楽がなかったのか、思いつかなかったのかもしれない。
もしかしたら知らせることが目的なので、あえてサイレンを使用したのかもしれない。
しかしながら、これは不適切ではないかと思ってしまう。
何かしら別の音楽や音に変更したほうがいいでしょう。


また村長の話によると「サイレンを目安に農作業を切り上げるとか判断している人はほとんどいないと聞いている」らしい。
「それならサイレンいらねーじゃん」となりそうだが、それはそれで違う。
こういった放送は正常に作動するかのテストも兼ねられている。
非常時に放送できなかったらマズいのでね。
だから必要なものだし、農作業に必要なかったとしても子どもたちが家に帰るきっかけにもなるし。


ちなみにうちの地域でも定刻に音楽は流れる。
スピーカーのそばではうるさく感じるが、家にいるとほぼ気付かない。
しかし数年前の台風のとき、注意喚起の放送が流れていたと思われる。
間違いなくそうなのだろうが「と思われる」としたのは、暴風雨の音が凄すぎて放送内容がほとんど聞き取れなかったのだ。
つまり、役に立ってねー。
うちの地域も改善の余地、いや、確実に改善は必要だろう。