近頃読み終わった本として、河出文庫の蟇屋敷の殺人、集英社文庫の明智小五郎事件簿Ⅰ、論創社の蒼井雄探偵小説選があるのだが、そのうちの前者2つについては探偵小説ミステリ読書記録にちょちょいと記録しおわった。
蟇屋敷の殺人/甲賀三郎/河出文庫
明智小五郎事件簿Ⅰ/江戸川乱歩/集英社文庫
といったところだ。
蒼井雄についてはまだ記事を書き切れていないので、そのうち更新したいと思う。
また「蟇屋敷の殺人」関連では、「甲賀三郎の世界」も併せて更新した。さすがにいくらなんでも大絶賛の評価☆5というのはやりすぎだったと思わざるを得なかったので、☆4に変更してしまうというなんとももはやなことになってしまった。
とはいえだ。実際問題「乳のない女」や「姿無き怪盗」の方が獅子内のキャラクター性やサスペンス性が秀でていることもあり面白さという意味では上とは思うが、これぞ戦前探偵小説だ!といった要素については「蟇屋敷の殺人」の方が魅力あるエッセンスが惜しみなくたっぷりで楽しめると思う。いろいろ突っ込みたくなる所も含めて、あれこれと想像を逞しくできるところも二重三重に楽しめるところだ。