真っ白なキャンバスに塗りつけた色は
汚く穢れを纏って黒く濁る
描きたかった理想とはかけ離れてく
上手く描けないこの手を嫌い自分を嫌う
僕は悪人だ
悪い原因は全部他人のせいだと思ってしまう
そんな自分が嫌いだ
結局は分かったように
周りを見下してるだけだ
”本当に賢いのは自分だけ”
そうやって分厚い膜を張ってる
誰ともわかり合うことなんて出来ないのだから
馴染んでる真似だけしていればいいでしょ
みんなバカみたいに馴れ合って
他人と繋がってると錯覚してやがる
なんでそう簡単に人を信じられる?
根拠はなんなんだよ
会話なんて
誰々が何々でとか、身の回りの何々がとか
狭い世界の表現しかしてないでしょ
仲良しこよしで
相手を分かったつもりになってるだけ
そりゃ何度も分かろうと思ったさ、
どうやったらみんな少しでもいい気分になるかとか
でも相手の気持ちなんて
考えれば考えるほど分からないんだよ
言葉なんて口から離れて仕舞えば間接的なものでしかない
その人の本心なんてどんだけ耳を澄ましたって聴こえやしない
だから僕は誰かの気持ちの全てを理解する事は出来ないし
この感情の全てを誰かに伝えることもできない
全てを
分かり合いたいのに…出来ないんだよ
心の全てを伝えるには術がない
その事実にただただ絶望する
僕は今あの人に
警戒心も持たれないように
関わる為の理由を探す
何かごく自然でスマートな理由を。
万物には理由がある
行動に理由なんて無いなんてのは
誰かが名言っぽく言っただけの理想だ
でもそうやって
まだ未熟なこの心は
まだ終わらせたくない関係を
繫ぎ留める理由を探している
誰もが既に終わっていると口を揃えて言うと分かっていても
泣きながら理由を探すだろう
きっとまた環境が変われば
痛くとも楽になる日がくる
でももう心変わりはしたくない
自分が感じ信じた全てを
もう否定したくないんだ
これは全部自分本位だよね、ごめんなさい
迷惑なんてかけたくもない
でも空気になるのも苦しいんだ
その瞬間から
誰も幸せになれない未来に
永遠に閉じ込められたんだ
だから、もうやめたい
考えたくないよ
1人で生きていれば
誰にも迷惑なんてかけない
誰も幸せにする力なんてないんだから
その方がまだマシなはずさ
消える事は出来ないから
なるべく誰にも不快を与えないように
静かに静かに生きるしかない
おりこうさんになるよ
だからどうか
少しでも良い方向に風向け。
他人との関わりを恐れているだけかな
昔、学校でずっと一人ぼっちだった時
みんな自分の悪口を言ってるように聴こえた
「キモい、ウザい」
その言葉が聞こえないように
机に伏せてずっと寝たフリをする
嘲笑うように、面白がってちょっかいかけられたりもした
全部自分が作り出したモノだと知るにはまだ幼かったから
馴染めなくて浮いてることから逃げたくて
学校にも行かなくなった
でも家族に心配もかけたくなかったから
登校するフリして一日中外を歩く
そんな学校生活、青春なんて文字は1ミリも頭に残っていない
刻まれたのは心の傷だけだ
今はもうなんてことないけど
その記憶は根強く負の感情に寄生している
きっと誰とも上手く関われないから
一人ぼっちでいい
一人ぼっちは嫌だけど
一人ぼっちの方がまだ良い
それが今出来るせめてもの償い
だから
上辺だけじゃなくて
本心から関わろうとしてしまった
何の罪もない人達へ謝りたい
本当の友情とか愛情が欲しかったのだけれど
それを手にする資格は持っていなかったようだ
それでも
きっとまた同じ過ちを繰り返してしまうんだと思う
悪気はないから、暖かい目で見守ってくれたら救われます
ちゃんと自分の立場分かってますから
Fin