引退 | ルノアール日録

引退

昨日、スポーツ紙の記事にて、井上堯之の引退を知る。

事務所発表を含む記事上では、いまいちその理由が説得力に乏しいと感じられて判然とせず、他に何らかの事情があるのでは…と考えてしまうのだが。

無粋な詮索はともかく、少なくともこれでザ・スパイダースとPYG、幸いにしてメンバー全員が存命中(と思われる)の、日本のロックの成り立ちを語る上で欠かせない、そして筆者が大好きな2つのバンドの“再結成”の可能性が絶たれてしまったことは確かな訳で、そのことはやはり残念過ぎる。

堺正章&井上順&ムッシュの横でギターを弾く姿、或いはジュリー&ショーケン&岸部一徳の横でやはりギターを弾く姿を観ることができる、かも知れない…、その可能性が、完全に消滅してしまったのだから。

特にスパイダースについては、ごく最近、オリジナルメンバー7人による再結成の話が寸前まで行きながら、「諸事情」により頓挫してしまった、という話を某雑誌の記事で読んだことがあるし、何年か前の紅白にムッシュ&マチャアキと共に「ソン・フィルトル」として出場した時は、“これってスパイダースじゃん!”と、かなりワクワクした覚えがあったものだから、より残念度が高いのだ。