幕が上がる | たみぞうのブログ

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ももいろクローバーZと鉄道・コンピュータ関係など,日々思いついたことを書いているブログです。更新しない時もあります。

2月28日公開の「幕が上がる」,さっそく観てきました。自分にとっては,随分久しぶりの映画鑑賞になりました。

高校時代,「文化部」に括られる部のひとつに所属していた自分は,文芸部や演劇部・音楽部の同級生とも親しくしていたこともあって,この映画の舞台はとても懐かしく,まったく違和感なくストーリーに入っていくことができました。

彼ら(彼女たち)の部活にはコンクールや大会での受賞,上位大会への進出といった明確な目標があって,それに向かって頑張ることができて・・・自分の部には大会とかなかったから,高校3年間の活動はユルかったなぁ・・・でも同じことに興味を持つ仲間との会話は楽しかったな,なんて思ったりして。

高校生には高校生なりの葛藤があって,それは内容こそ違えど誰もが持っているものであって,自信を持って頑張っているつもりでいても,時々ふと立ち止まることもあって。大人になっても,それはなくなるものではないですね。ただ,経験の積み重ねで対処できる幅が広がったというだけで。

彼女たち・仲間たちの心の内側,自分はどうなりたいのか,何になれるのか?それはまさに高校3年生の頃の自分と同じでした。漠然と,こういった方向に進みたいな,でも,自分にできるだろうか?と自問自答して,時間は待ってくれないから段々と焦ったりもして。

彼女たちは,言葉だけでなく,表情・佇まいでそれを表現していました。そして,仲間とのコミュニケーションの中で自分を見つけていくという,とてもいい関係をスクリーン越しに魅せてくれました。もしかすると,ありふれた高校生の日常なのかもしれないけど,それが後にかけがえのない時間だったと思えるようになる,自分はそう感じました。

そういえば,映画に出てくる周りの大人たちも,素敵な人たちでしたね。学校への不平不満や親同士の力関係や思惑といった負の部分を一切見せず,みんなが彼女たちの成長・活躍を願い,広い心で見守ってくれる・・・そんな環境だから,彼女たちは伸び伸びと学校生活をおくり,その過程で見たこと・感じたことを素直に吸収し,大切なものに気付いて人格を形成していく。現実の世界はいろいろなことがありすぎて,辟易としているところもあるけど,この人たちを観ることができて心が洗われた気がします。自分も,こんな大人でありたいな。

3月13日に,舞台挨拶付きでまた観ますが,もしかしたらその前にもまた,劇場に足を運ぶかもしれません。