杏果ちゃんを推している身としては，毎回至福のひとときを過ごせるフォーク村。とくに最近の２回は，メンバーみんな素晴らしくて，テレビの前で頬が弛みっぱなしになっています。

詩織ちゃんも，舞台で腹筋が鍛えられたからなのか？腹式呼吸で声を出せている感じで，彼女本来の素直な歌声を聴くことができてうれしかった。目元というか，瞳の印象でそう感じるのかもしれませんが，初見の時からずっと，彼女には瑞々しく透き通ったイメージを持っていて，それは成長した今でも何ら変わらないなぁ・・・とあらためて思っているところです。

高さんのいづみ先輩とのデュエットも，優しく可愛らしい声にマッチした選曲が多く，聴くたびに癒されるし，あーりんも，語尾を上げるいわゆるアイドル歌唱から，伸びやかに真っ直ぐ押し出していく発声になってきて，「Love is Cash」も実にカッコよかった。夏菜子ちゃんは言わずもがな，エモーショナルな歌声で訴える力には，いつも心動かされます。

国立競技場大会の帰り，新幹線で偶然隣の席になった詩織ちゃん推しの方と，「みんな歌が上手くなりましたよね」と話しながら，「でももっと良くなると思う」って言ってたのが，まさに現実となった感じで，大人になっていく彼女たちに相応しい成長だなぁ・・・とうれしくてしかたありません。

それでもって杏果ちゃん。「つゆのあとさき」，「ひこうき雲」，「遠野物語」，「さとうきび畑」，「涙そうそう」・・・かつての彼女の発声はハイトーン部に角がある印象でしたが，声のコントロールがとても良くなって，すーっと自然に入ってくる，心地よい感じのトーンになりましたね。いつまでも聴いていたい歌声。力まず，詞の表情を声に乗せているのもいいし，表現歌っているときの表情も，とてもいい。さらに伸び代が感じられるのも，思わず期待してしまうし，カバーアルバムを出してくれたら迷わず買う！ってくらいに，気分が高揚しています。推しの贔屓目はあると思いますが，ますます惹きこまれてしまいました。

おかげで心に余裕ができた自分は，長く封印してきた３月のフォーク村，杏果ちゃんや詩織ちゃんが大変だった回の録画をようやくリピートして観る決心がついて，４ヶ月半ぶりにももかなこの「失格」を聴きました。二十数年前に橘いずみさんのアルバムが好きで聴いていた自分にとっても，思い入れのある曲。魂を吐き出し，ぶつけるように歌う２人の姿は，やはり抜群だと思うから，ぜひまたやってほしいです。

あとは，昨年末に聴いた「翳りゆく部屋」。こういった少し陰や憂いのある曲の表現が，杏果ちゃんは得意な気がします。いつの日か，アルバムとして通して聴きたい。この番組に出会えて，本当によかった。