ももクロ 有安の頑張り | ひとりごと

ももクロ 有安の頑張り

有安:もう本当に今だから言える話ですけど、最初ももクロに入った当時は本当に辛かったです。

(中略)最初に何よりも辛かったのは、ファンの方が初めのうち私をメンバーとして認めてくれなかったことです。

(中略)メンバーが横一列に並んで順番に握手するんですけど、私のところだけ一個飛ばされるみたいな感じなんですね。「私、何のためにももクロに入ったんだろう?」って、もう本当に心がボロボロでした。



有安:もちろん「がんばってね」って言って握手してくれる方もいました。でも、握手してくれる人の中にも「なんで、ももクロ入ったの?」って面と向かって聞いてくる方もいるし、「僕のなかではまだ五人しか、ももクロのメンバーとは思ってないから」みたいに言われることもありましたね。そう言われてしまうとなんて言ったらいいかわからなくて「……はい」としか答えられませんでした。


 残酷すぎ! グループアイドルに、人気の格差はつきものだとはいえ、中学2年生ぐらいの女の子に、なんて気の毒な仕打ちをするんだろう。


有安:あと、各メンバーごとに列を作ってやる握手会でも、他のみんなは列がばーっと続いているのに自分だけ極端に少ないっていうのも「ああ……」て落ち込みましたね。列が短いと、他のメンバーがまだやっているのに一人だけ握手会が早く終わっちゃって暇になるんですよ。それはけっこう長いこと、怖いとまでは思わなくなっても辛かったですね。


 そのときの彼女の心中を想像すると、可哀想でたまらない。

 しかし、彼女がスゴいのは、「辛い」という状況を、自ら脱しようとするところだ。


有安:でも……やっぱりまた負けず嫌いな気持ちが勝ってきて、もうこうなったら「認めない」って言っていたファンの方たちに認めてもらおうと思いました。それが、次の『未来へススメ!』のツアーでの私の目標になったんです。


 その結果、それまで彼女のことを認めないと言っていたファンが「ごめん」と言ってくれたとのこと。いい話……。




有安:『しゃべくり007』に出演したときは一生分の運を使い切っちゃたんじゃないかって思うんですよ。事前のアンケートで「悩みはなんですか?」という項目で「話が長い」って書いて、それが採用されたんですけど、いざ振られても話が長くなるかわからないから、すごい焦ったんです。「どうしよう」と思いながらも話しはじめてみたら「あれ? 終わらない」って。しかも、メンバーが遊び始めるから余計に話をまとめられない(笑)。絶対カットされると思ってションボリしてたけど、オンエアされてて驚きました(しみじみと)。


 ああ、ズレている。どう考えても美味しいシーンなのに! ふだんバラエティ番組を観ないというのはホントなんだなあ。

 でも、そこが彼女の魅力の一つだったりもする。



有安:その後、『ゴッドタン』に出たときには矢作さんをおはぎさんって呼んでしまって。本当に失礼だと思って、ご本人には謝ったんですけど、やっぱり不安で、マネージャーさんにも「どうしようどうしよう」ってずっといってたんです。オンエアを観たら、この場面が使われててビックリ。あぁ、やっぱり一生分の運を使い果たしてますよね。


 彼女のトークは、論理が繋がらないことが多くて、

「一生分の運を使い果たしてますよね」

 っていうのが、どういう意味なのか、俺にはよくわからないんだけど、今でも何かしらの苦悩を抱えていることだけはわかる。

 考えすぎて空回りすることも多いけれど、いつでも一生懸命なのが彼女の魅力。

 今後もいろんなことで苦悩を抱えてほしいです(笑)。