OPC 42 | 影山拓斗のブログ

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「いや、その、何か普段、食べて貰った事のない人に作るのが楽しくてさぁ」
「ふ~ん、そういう事かぁ」
苦しいながらも乗り切ったボンはホッとした。
ボンはもちろん野菜炒め定食を作り仕上げ間近に1/3を混ぜ、何食わぬ顔で大高さんに出した。
「ボンボン旨い」
「ありがとうございます」
ボンの中のハッピーホルモンが倍増した。
「ボン、ありがとう。助かったよ」
果歩さんが戻ってきた。
「オヤジは大丈夫ですか?」
「ちょっと効いてるみたいだから、今日は店を閉めさせてはもらった」
「そうすっか、じゃあ涼は?」
「もう帰った」
ボンが質問を続けていると、段々と果歩さんの表情が険しくなってきた。
だが、ボンはそれに気付ていない。
「ボン、帰るぞ」
達也が質問を続けようとしたボンを制止した。
「えっ、うん。でも片付けが?」
「綾がやるからいいよ」
達也は綾を見た。
「ボンちゃん、そこはバイトの私に任せて」
「じゃあお願い」
「よし、帰るぞ」
「ボンちゃん、今日はご馳走さま」
綾のこの言葉にボンのテンションが上がりせっせっと帰り支度を始めた。