そんなつもりは毛頭無かったが、彼女がソロコンに邁進して以来、彼女を侮っていたと何度も思わされた。

 作曲然り、グッズや演出のセンス然り、名ばかりでは無い本人が深く関わった細部に渡るプロデュースの度合い然り。

 そして個人的にこのココロノセンリツプロジェクトの中で1番感じた事は、彼女の様々な企画力だ。

 彼女はマメだ。

 これだけ長い芸歴で長くブログを書いていながら、頻度は高く飽きずに様々な事を書いてくれる事だけ見てもそうだが、昔から日記を付け、それを作詞に生かしたり。
 ソロコンが決まってからは、その詳細を日記に付けてパンフレットに載せる等、仮に予め決めてたとしても、仮に思い付いたとしても、中々出来る物では無い。

 パンフレットに関してはモノノフを巻き込んで、様々な企画を実現した。
 ファン心理をよく解っているというべきか、ファンが杏果をよく知っている事を知っているというべきかw

 杏果はファンの言葉を常にマメにチェックしている。

 それを活かして、ブログやツイッターで様々なお題を提示して募集し、ファンの言葉をパンフレットに載せ、参加型にした上に、改めて杏果自身がそれをちゃんと読んでチェックしてくれてる喜びも実感させてくれる企画だ。

 グッズ等にもファンの声を活かしている。生誕グッズもそうだったが、アロマやクローバーもその一つだ。

 そしてハートで繋がるシリーズなど、正に《あざとい》と言われてる事を逆手にとってる気さえするw

 極めつけはサイリウムや注釈席だ。

 モノノフのサイリウム依存度は異常とさえ思える。

 それを排除する事の難しさは杏果もよく解っているだろうが、何故それを決断し、その上、禁止にしなかったのか

 勿論、賛否は元より覚悟の上だろう。

 だが恐らくだからこそやったのでは無いかと思う。
 だからこそ強いインパクトになるからだ。

 禁止にしなかったのは、直接伝え批判を自分が直接受ける覚悟にさえ自分には思える。
 功罪全てが自分の責任だと言った彼女の覚悟は、如何程かと思う。

 そして注釈席。あれも当初は批判が多かった。

 だが蓋を空ければ正に神席。AE会員の推しが集めらてると批判されたそこが、実は正に神席になる。

 彼女はサプライズが好きだ

 そしてそのサプライズは、常に歌とファンの方向に向いている。少なくとも自分にはそう思えた。