かなこの部屋、テレビの速報。

アナウンサー
「男性は、俳優の山田　輝さん（22）、
女性は、新人女優の優木　あやかさん（18）と言う事です。
俳優の山田　輝さんは、胸を、数ヶ所刺され死亡。新人女優の優木　あやかさんは、何者かに、首を、ロープのような物で、しめられた後があり、窒息死したもようです。
只今、このホテルは、警察により、立ち入り禁止に、なっております…………‥‥」

かなこと、しおりは、テレビを、見て、驚いた。
かなこ「そ、そんな！つい最近、コジマ社長が、ひき逃げで、亡くなったのに、今度は、可愛がっていたあやかちゃんと、俳優の山田　輝さ…………？！しおり？」

かなこは、しおりを見る。
しおり「お、お姉ちゃん！(T_T)エ～ン！な、何で、輝が、死んじゃうのよ！」
かなこに、抱きつき泣く。
かなこ「しおり、落ち着いて！どうしたの？」
しおり「わ、私、輝と、付き合っていたの！それなのに………何故？ホテルで、あやかちゃんと、死んじゃうのよ！」
かなこ「しおり……‥。」
かなこは、しおりの気持ちを察し、優しく抱きしめる。
ニュースアナウンサー
「またまた、速報です。
たった今、警察は、殺人事件と、発表。
全力で、犯人の捜索に、あたっています。」

「もしもし？もしもし？かなこ！聞こえてる？私の声？もしも～し？」
桃ブタマネージャーの声が、かなこの携帯電話から、響く。
かなこ「ああ、ごめん。あまりに、急な事で、驚いてしまって。」
桃ブタマネージャー
「それは、驚いたでしょう！それに、また、ドラマ中止だって、事務所は、今、混乱状態よ。警察は、殺人事件と発表したわ。事務所、ドラマ関係者に、警察が、アリバイを、聞きに行くと思うから。
しばらく、連絡がいくまでは、そこで待機しててね。」
かなこ「わかった。桃ブタマネージャーも、事務所がたいへんだけど、無理しないでね。」
桃ブタマネージャー
「ありがとう。心配しないで、何とかなるわよ！じゃ、また連絡するわね。」
かなこ「じゃあ、また。」
マネージャーの携帯電話が、切れる。
しおりは、まだ、泣いている。

かなこ「しおり、悲しいのは、わかるわ。でも、そんな姿を、天国から、見ている輝くんは、どう思うかなぁ？」
しおり「どう思うの、お姉ちゃん。」
かなこ「きっと、しおりには、ずっと、笑顔でいてほしいんじゃないかな？」
しおり「そ、そうだよね。でも、犯人を許せない！お姉ちゃん！私達も、犯人を、探し出さない？」
かなこ「え～！それは、危険だし、警察の仕事だよ！無理、無理！」
しおり「お姉ちゃんの弱虫！もう、お姉ちゃんには、頼まない。私が、犯人を捕まえてやる。」
かなこ「やめなさいよ！しおりまで、殺されたら、どうするの？お母さんも、私も、いるのよ！」
しおり「私は、どうしても、輝の無念を晴らすの！」
かなこ「もう、わかったわよ。私も、やるわよ！」
しおり「ありがとー！やっぱり、私のお姉ちゃんだよ！」
かなこ（ハァ～ッ。お母さんが、知ったら、怒るだろうなぁ～。）
しおり「あー、はらへったー！
あっ！美味しいケーキ買ってたの忘れてた。食べようよ！」
かなこ「食べる！」
しおり「まずは、腹ごしらえ！」
かなこ「いつもじゃん！それ！」
しおり「へへっ！」
かなこ「食べ終わったら、作戦会議ね。」
しおり「そうしよう！」

しおりは、涙を拭き、空を見上げる。
「輝、必ず犯人を捕まえてみせるから、私を見守っていてね。」

続く。(T_T)

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