Zoomのプラス&マイナス | 土方美雄の日々これ・・・

Zoomのプラス&マイナス

最近は「ラテンアメリカ探訪」の月例会も、基本、Zoomだし、各種会議も、昨今、Zoom開催になることが、多い。そして、ついに、年配者が多数の、今年のメキシコ・日本アミーゴ会の歴史文化講演会までが、5月の最終回は、Zoomでの開催になってしまった。本当は、Zoomに対応できない人のために、メキシコ大使館での、パブリック・ビューイングも実施するということだったが、事前に中止になり、Zoom開催のみになった。

私は、チョーのつくアナログ人間で、「ラテンアメリカ探訪」の月例会をZoomで再開する際、正直、少し、内心、イヤだなぁ・・と、思わないではなかった。しかし、実際にはじめてみると、結構、便利だし、それより何より、今までは予算の関係で出来なかった、海外を含む遠隔地に住む方のお話も、Zoomでなら、聴けるようになった。Zoom利用に関しては、少々、食わず嫌いだったなぁ・・と、そう、反省もした。

しかし、その一方で、Zoomでの開催で、確実に、なくなったのは、常連参加者との、コミュニケーションだ。会場での挨拶や、情報交換は、とても貴重なものだったし、月例会終了後の、発題者を交えた、懇親会(飲み会)も、Zoom開催では、無理。

飲み食いしながらの放談が、事実、次の企画等につながることも、多かった。ラテンアメリカ探訪では、常連さんによる1泊温泉旅行や、岡山のBIZEN中南米美術館への見学旅行なども、そういった、日常的な懇親の延長線上で、行われるようになった。

Zoom開催では、各参加者が、そうした関係に発展することが、極めて少ない上に、対面で実施していた時のように、その回のテーマが何であれ、ほぼ毎回顔を出すという、常連さんが、ほとんど、いなくなった。

今の参加者は、自分の聴きたい回のみに出席する人が大半で、つまり、回による参加者の顔ぶれが、ガラッとかわることが、ほとんど。質疑応答を聴いていても、質問者が、そのテーマについて、日頃、考えていることが、よくわかる、質問ばかりである。それは、もちろん、悪いことではないが、あまりにも専門的過ぎて、入り込めないという人も、いるだろう。

つまり、Zoomは、「ラテンアメリカ探訪」という会の在り方もまた、大きく、変えたのだ。そのことの、プラスとマイナスを、私は考える。考え続ける。