【再録】心から温泉を愛するあなたへ | P-A-M CAFE

【再録】心から温泉を愛するあなたへ

先日、もの凄い温泉に行ってしまったので、特別にご紹介しましょう。

中途半端な覚悟のヒトは読まないで!
何故って、悲しむからです、私が。



ま、知ってるひとも多いとはおもうが。


そこは、箱根のウラ側、大涌谷の隣にあります。小田原か箱根湯本からバスを利用するのが一番ですが、箱根登山鉄道に揺られて、ロープウェイに乗って大涌谷の次の駅まで乗ってもいけます(無茶苦茶お金かかるけどw)


その駅で降りる人はほとんどいません。ロープウェイも通常はただ通過するだけです。
その駅は『姥子(うばこ)』といいます。

駅降りたら周りをみてみましょう、
なーんにもありません。

そこにあるのは芦ノ湖と大涌谷を繋ぐ一本の道と、小綺麗なホテル、そして今回の目的地だけです。
駅からの道を歩いていると、正面にそびえたつ山が見えます。そう、箱根の霊山、神山です。

あなたのいる場所から山頂までのエリアは、基本的に神域となっており、これ以上上には、人は入れないことになっています。
 

そんなところにある一軒家が今回の目的地です。
名前を『秀明館』といいます。

明治時代に建てられたというその場所は、幾つかの家が廊下で繋がっています。
外観は当時のままにしてあるので、まあ古い感じです。

入り口を入ってすぐに受け付けがあり、部屋を取ります。そう、ここは個室利用が基本で、4時間の制限があります。中はきちんとリニューアルされていて、風情を残しながらも、清潔で、快適です。

部屋は大小三種類?ほどあり、値段が違います。私は小さな洋間を選びましたがこれが大正解。オレはお忍びで小説を書きにきた文豪か?と思いました。(^-^)

部屋には浴衣と丹前、タオルが置いてあります。また、ストーブと電気ポットもあってお茶ものめます。以上です。

もうこれ以外、な~んにも無いの!
あとは風の音だけ。
たまりませんね。

じゃあそろそろお風呂に行きましょうか。

長い廊下を進むと広間があり、その先が最終目的地です。

『この先、携帯電話などもってのほか』という注意書きがあるのですが、その横にこう書いてほしいです、
『この先、神の領域』と。
それ程のところです。

サンダルを脱いで一段あがり、右を向くと、それは突然あなたの眼前に現れます。(男湯の場合)

あまりのことに、私は言葉を失って立ち尽くしてしまいました。
何があったかは書きません。要はお風呂があっただけなんですが。あなたがもし行かれるのなら、この感動は私と同じように味わって欲しいですから。

簡単な情報を書いておきます、
◯無色透明なお湯です。目に良いとされています。
◯相当熱いです。でも温度をおとした風呂があります
◯洗い場はありません。石鹸やシャンプーなどもってのほかです。(石鹸使用可の家族風呂が隣にあります。別料金)
◯メインの風呂には『誰も入れません』。神聖な場所だからです。そこから溢れたお湯を溜めた所に入ります。

どうです、行きたくなりましたか?
そんな僻地の、決して安くない日帰り温泉の、売店もテレビも無い、洗い場すらないところに行きたいですか?
いや、思い出しただけで、すぐまた行きたくなります。(^-^)

あのお湯の素晴らしさといったら!
行きたくなった人、一緒に行きませんか。

ああ、いい忘れましたが、決して広いところではないので、行くときは必ず1人か2人で。団体で騒ぐなど言語道断です。
私がいったときは、他に人がいなく、あとで1人来ただけでした。週末は混むらしいので、平日の午前中がオススメです。

ホントに凄いところだから。
温泉を、日本を愛する人に行ってほしいです。


他言無用。