例年この時期は咳をしている牛が複数いる。
しかし今年は皆無。
なぜか考えてみた。
牛舎で風邪に関連する要因は二つある。
1)寒さと空気の乾燥
これはヒトもウシも同じ。
2)換気
換気が悪いと糞尿から発生したアンモニアなどで呼吸器に刺激を与えて風邪の原因になる。だから締め切った暖かい牛舎より寒くても換気をよくするのが大事とは昔から言われてる。
私の牧場の牛舎の換気について今までと特に変更はない。
今の平均的な気象条件(最低マイナス15度、最高マイナス4度、微風)では、
窓はいつも数センチあけておき、ドアを夜は完全に閉めて、昼は数十センチあける。
マイナス20を切る予報のときや気温が高くても吹雪のときは窓を完全に閉める。
無風で最高気温がプラスのときは窓も大きく開ける。
水道の配管や牛のベッドの上に落ちた尿が凍結しないように、牛舎内は3度から7度を保つようにしてる。
気温も例年と概ね同じ。
なのに牛の風邪がゼロなのはもう一つの要因があるからではないだろうか。
3)牛舎に出入りする人(人工授精師、獣医、農協職員など)のマスクや手の消毒がきちんとされていること。
実は牛の風邪は人が移していたのかも?
ちなみに私も従業員も牛舎ではマスクをしてない。
これをご覧になっている全国の酪農家、肉牛農家の方、あなたの牧場の牛の風邪についてコメントいただけたら嬉しいです。