主人公は小説家としてデビューを目指している。なかなかデビューできない。ふとしたきっかけで沖縄の従軍慰安婦(特に朝鮮半島出身者)の事を知り、それを題材にしようと沖縄に取材旅行にいく。
その主人公の行動や心理と沖縄戦の従軍慰安婦からみた物語が並行して進行する。
非常に重いテーマだ。
そしてどのように描こうとも批判は免れられない。
著者が在日韓国人であった(今は日本国籍である)こともこの小説の背景に関係ありそう。
著者が巻末にあげた参考文献(沖縄戦、従軍慰安婦など)が豊富。63もの文献。
岩波新書から沖縄県読谷村史まで。