星野源 YELLOW DANCER全曲レビュー #YELLOWDANCER | 徒然なる雑多文 -Life is unfair- アメブロ別館

星野源 YELLOW DANCER全曲レビュー #YELLOWDANCER

星野源の新譜 『YELLOW DANCER 』


このアルバムについて語りたいことが多すぎるのでブログを書きます


このアルバムの評価について何と言えば良いか考えすぎて気付けば既に20ループぐらいはしている



現在大ヒットしていて一週目での10万枚は超えそうなこのアルバム



発売前から各媒体で名盤だ名盤だと言われていた


MUSICA誌ではあまりにも良すぎて表紙を急遽二号連続で星野源にしたというぐらい


しかし、私は半信半疑であった


最近の星野源の楽曲は大衆にまで受けるようなポップなシングルが続いていたが私が好き星野源は『ばかのうた』や『エピソード』の頃の星野源であり良い曲だとは思いながらも何か違うような気がしていたからだ


しかし、『YELLOW DANCER 』を聴いて感服した


最近の星野源のポップ路線は大正解だったのだ


本気で小沢健二の『LIFE』並の名盤だと思う


ということで一曲ずつ語っていきます



1. 時よ


アルバムの幕開けを告げるこの曲

「ああ、これはもう名盤だなあ」と思わせるぐらい純粋に疾走感に溢れてポップで素晴らしい

みんなが待ってる(紅白歌手の)星野源ってという感じ

最近星野源を好きになった人の期待通りの曲で本当に見事



2. Week End


すでにめざまし土曜日のテーマソングとしてお馴染みのこの曲

星野源流のモータウンサウンドというか古いアメリカンポップスの名曲のような雰囲気がある

特に間奏のホーンの音が心地良くて土曜の朝にぴったりの爽やかな楽曲


3. SUN


紅白でもこの曲を歌うのでは?と言われている

世間的にも星野源の曲で一番浸透してる曲ではないだろうか?


本当にポップソングとして完璧で誰が聴いても良いと思えるような大衆受けする曲なんだけど妙に粘っこいグルーヴが星野源がただ大衆受けするだけ歌手と違う所だろう


4. ミスユー


この曲は過去の星野源の路線でもないし最近のポップ路線とも違う新しい星野源の一面を見せている思う

ボズスギャッグスのようなAOR的な星野源

これも哀愁溢れて流石


5. Soul


タイトルの通り星野源のソウルミュージックへの愛が感じられる曲

でも、黒人的なソウルミュージックをそのままやってるわけではない

白人のソウルミュージックをブルー・アイド・ソウルと呼ぶが日本人的なソウルミュージックへのアプローチでまさに、『YELLOW DANCER 』というタイトルはこういう意味かと思わせる



6. 口づけ


まさに初期からのファンは待ってました!!の『ばかのうた』や『エピソード』の頃の星野源の楽曲です

この二枚に入ってても全く違和感がない


この路線の曲を捨てずに入れてくれたことが本当に嬉しい


7. 地獄でなぜ悪い


同名の映画の主題歌であるこの曲


最近の星野源の音楽の路線はこの曲とこの前のシングルの『ギャグ』から始まったと言ってもいいのではないだろうか?

そういう意味ではこのシングルがこのアルバムに収録される意味がある


8. Nerd Strut



唐突に流れる短いインスト曲


この曲の意味を考えたを色々考えたが私の考えとしてはこの曲は解散した自身のインストバンドSAKEROCKへの星野源からのレクイエムではないだろうか


ソロ初期路線の『口づけ』とSAKEROCK的な『Nerd Strut』


この 『YELLOW DANCER 』は星野源の音楽人生の集大成という位置づけのあるだろうからこの二曲は必要だったんだと思う


9. 桜の森


7thシングルのこの曲


多分この曲が『YELLOW DANCER 』というアルバムを出すにいたって指針となった曲だと思う

王道ポップなのに粘っこいブラックミュージック愛に溢れる粘っこいグルーヴ

まさに今の星野源であり『YELLOW DANCER 』のコンセプト通りで本当に素晴らしい曲だ


10. Crazy Crazy


こちらも7thシングル


鍵盤の音がフューチャーされてていて本当に聴いていて気持ちいい


こちらも『桜の森』同様『YELLOW DANCER 』というアルバムを出すにいたって指針となった曲だと思う

この両A面シングルは星野源にとって路線変更の大きなターニングポイントになったシングルだと思う


11.  Snow Men


CMソングとしても流れていた曲だがこちらも星野源のブラックミュージックへの愛を感じる楽曲

ディアンジェロ的な音楽をそれに近い形で今年日本で出した名盤がceroのObucure Rideだとしたらこの曲は日本人に大衆に受けやすいようにディアンジェロ的なソウルを引き継いでいる


そういえばSAKEROCKもceroもカクバリズムだ


12. Down Town



イイキョク!!!!


の一声で終えたいぐらいいい曲です


こんな曲がアルバムの一曲とは凄い

スティーリーダンを思わせるような素敵なシティポップ


13. 夜



一聴すると初期の星野源っぽいけどピアノの音がメインで入っててそれが今までの楽曲とは違う雰囲気を出している

この感じの星野源は逆に新しい


歌い方も全編ファルセット気味に歌っててそれも珍しい



14. Friend Ship


最初のキーボードの音だけで名曲だと分かる

名曲は一音聴けば分かるのだと説の実証みたいな曲


本当に、最後にこんな曲が控えていたなんて初めて聴いた時に驚いた


『ばかのうた』『エピソード』の星野源が好きな私だがこの曲が星野源の曲で一番好きかも知れないぐらい好き


聴いていると目の前が開けていくようなそんな感じがする





以上、このアルバムについて語りたくてしょうがなかったので語りつくしました


本当に星野源の集大成であり最高傑作であり将来も邦楽の名盤として語られるべき作品だと思います

『ばかのうた』や『エピソード』路線の星野源が好きな私でも認めるしかない今の路線の星野源が素晴らしすぎます