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今日は割と特別な日にしようと思ってた





わざわざ希望休までとってきたのだから
簡単には引き下がるつもりはなかった






でも、諦めた。











北海道最大級と言われる花火大会


それを観に行こうと思ってた。








だけど誰を誘っても都合付かなくてさ




まぁ最悪1人でも行こうとは思ってたけど





誰も相手にしないんだよね

〇〇日は空いてるよ、とか代替案を提示するわけでもなく
幾度誘っても「無理」としか言われないこっちのメンタルよ




この際、もう本当に1人で行ってやるよとか思って
昨日まで割とウキウキ気分でしたよ






そこまで拘る必要あるのかも分からないんだけど、







もしかしたらあの人来るかもしれないしさ


会う気なんてゼロだけど
本当にもしかして来てたらさ


何1つ繋がりなんてなくても
同じものを観てるってそんな些細な事が
素敵な気がしてさ

当初は面倒だし行く気なんてなかったけど
そう考えたら少し無理してでも行こうってずっと思ってた






でも、やめた。







冷静に1人で行く事シミュレーションしたら




おそらく殆どカップルか家族連れや友達同士

わざわざちょっと高い金出して1人で来るやつなんていないよな




いやまぁそういう人もいるんだろうけど(写真家とか?)

周りから見れば、その、哀れまれるのが関の山だし


仮に誰も思わなくても
自分自身が1番不甲斐なくなるし





開場してから打ち上げまでの何時間かを
有意義に潰せる気がしなかった


場所も指定だから
みんな大人しく座ってお利口さんにするから
市民花火の時みたいに人の流れに紛れる事も出来ない







楽しみにして来たんだ、朝のバスに乗って居心地の悪い寮から出た





でもいざ行こうってなると足が止まった



あんなに多くの人間が集まるんだ
少なからずとも心の中で笑い物にされるに違いない

そんなのはネガティブな妄想だろうがなんだろうが
それ以上に自分が気にしてしまう





何週間も穏やかに過ごせていたのに
心が真っ黒になるのは数時間で済むんだね





そんなことぐらいで諦めるんだよ



諦めるのは簡単に見えるんだろうけどね

バカ言え…諦めるのも苦痛だったさ!!





ハナから幸せな選択肢なんて無かったんだ



きっと恥を捨てて1人で行っても悲しいだけだから








だから足掻いて数少ない友達を誘った



しかし最後まで誰も捕まらなかった






時間切れ

もう間に合わない





精一杯抗ったけど運命に負けたんだよ



無知で無能で無力な人間は
「誰かがいれば」なんて言い訳をして救いを求めてる我儘だ




諦めたのは自分自身だ







いつもは早く来て勝手に行ってしまう昼のバスも

こんな日に限って定時に来るんだね





まるで花火を観に行くなと言われてるみたいだ



だから従った、悔しいけど

運命の思い通りに動く従順なる僕だ







こんなに誰かにいて欲しい時は今までなかった

そしてこんな時にこそわかった”孤独なフリして遠ざけてた”のとは別に”本当に孤独だった”事に…。




誰か助けてよ。








寂しさで壊れそうだ









今日の悔しさは一生忘れない









昔っから諦めるって言葉が何よりも嫌いだ


だから
もう2度と諦めるのはごめんだ







この先待ち受ける
腐った運命なんでぶち壊してやる







Fin