西国の城。
オークの王ガークは、廃墟と化した西国の城を、新しいオークの城へと、オークの職人に、城に着くと、さっそく、修復させた。
ガーク「オーク戦士団長ワーグを、ここに!」
ワーグ「はっ!」
ガーク「これより、東国に進軍する。
占領して、北国と、南国を分断する。
北国は、食料が無くなるはず、そのあと、
北国を、落として、
最後に、南国を落とす!」
ワーグ「了解!これより、東国の城へ、向かいます。」
ガーク「頼んだぞ!」

ワーグは、東国に、進軍を始めた。


一方、東国では、
シヴァとカレンが、アリア姫とミランを、
東国ウォールのナイル国王のもとに連れて行った。
ナイル国王「久しぶりだな、北国のアリア姫。アイス国王は、達者かな?前北国国王の国葬以来、アイス国王に、会ってないのでな。」
アリア「父は、たぶん、もう、この世には、生きていないと、ねぇ、ミラン話してさしあげて。」 
ミラン「ふふっ。」
シヴァ「?」
カレン「何故、笑う?」
ミラン「今頃、アイス国王は、ナールに殺されているさ!」
アリア「ミラン???何を言ってるの。」
シヴァ「こいつから、離れろ!アリア!」
カレンは、とっさに、アリアを連れて、ミランから、離れる。
ナイル国王「この者から、邪気を感じる!お前は、誰だ!」
ミラン「冥土の土産に、教えてやろう!
ゲスデス親衛隊のバウル!ナイル国王の命、貰った!」
バウルは、ミランになりすまして、ナイル国の命を狙っていた。
バウルは、ナイル国王に剣で、斬りかかろうとした。
カキーン!グサッ!

バウルは、剣で切られ、床に倒れた。

ライム「間に合った!陛下、お怪我は、ございませんか?」

ナイル国王「何ともない。ライム、よく戻ったのぅ。」
ライム「はい、私のペガサスが、ミランから、邪気を感じると、教えてくれたのです。」
アリア「では、本物のミランは!どこに?ああ、心配だわ。」
ナイル国王「ひとまず、休まれよ。あとは、ライムに任せるが良い。」
ライム「カレン、アリア姫を丁重に、部屋へ案内してくれ。」
カレン「はい。アリア姫、こちらへ。」
カレンは、アリアを連れて王の間を、去った。


所変わって、南国の南の島。

無事、試練を終えた、サフィ、エメラ、アメシスは、いつものように、
大きな岩のある横の御神木の下で、話をしていると、そこへ、母ガーネットがやって来た。
ガーネット「いたいた。三人とも、今日は、お父さんの兄の叔父さんが、墓参りに、来るから、家に戻りなさい!
サフィ「リリシアも、一緒!母さん!」
エメラ「やったー!リリシア!大きくなったかなぁ?」
アメシス「リリシアも、試練受けたのかな?(結局、死神から逃げてしまって、試練をリタイアしてしまった。ガラクタ屋から、古い大剣を買ってきて、試練を、終わった事にしたけど。)」

ガーネットは、三人の子供たちを連れて
我が家に帰る。
家に近づくと、イージス、セリア、リリシアが、家の前で、父ダイアと、話していた。
イージス「おお、三人とも大きくなって!」
セリア「ガーネット!元気だった!」
ガーネット「セリア!ちょっと、太った?」
セリア「えー!そう言う事、本人の前で言う!」
ガーネットは、笑う。
リリシア「エメラ!また、会いたかった!」
エメラ「私も!リリシア!太った?」
リリシア「お母さんのマネ、もう、いいから!」
エメラは、笑う。
エフィ「リリシア!俺たち三人、試練を無事終えたよ!」
アメシス「う、うん。」(神様。ごめんなさい。T^T)

リリシア「良かったね!(私は、ラカ叔父さんが、試練は受けなくていいって?)」

ガーネット「さぁ、立ち話もキツいでしょう!家の中へ、入って!」

イージス「ちょっと、弟ダイアと話しがあるから、終わったらすぐに、行く。」
そう言うと、二人は、
庭の椅子に座り、イージスは、真剣に、これまでの経緯を、ダイアに話した。

ダイア「たいへんだったな兄貴。」
イージス「ああ。」
ダイア「墓参りが、終わったら、俺たち家族も、兄貴のいる南国ファイの街で、商売しようと、この前、ラカ叔父に、良い場所の土地を探して貰って、新築の店兼、家も、頼んで、完成したようだ。」
イージス「そうか。良かったな!これからは、いつでも、二人で酒を飲めるな。」
ダイア「もちろん!」
イージス「ところで、同業の商人から、情報は、ないか?」
ダイア「ああ、兄貴の西国の城が、オークに占領されて、新しいオークの城になったそうだ。あと、多数のオークの集団が、東国ウォールに、移動するのを見たと、言ってた。」
イージス「ヤバイな。オークは、東国ウォールを、占領する気だ。」
ダイア「どうする?」
イージス「聖龍騎士団だけでは、多数の力強いタフなオークの戦士を、相手にするのは、無理な話だ。友好な東国を、助けに行かなければ!」
ダイア「兄貴!昔みたいに、派手に、オークどもを、蹴ちらすか!」
イージス「昔のように、西国の西の渓谷に、また、追いやってやるか。
南国のこの島の生まれだが、西国の亡き王女様に、恩義がある。それに、城を取り戻し、ゲスデスを倒さなければならない。」
ダイア「兄貴、きまりだな!」
イージス「南国のパイン王女にも、協力して貰わないと、あの数には、戦力が足りないからな。」
ダイア「そうだな。」
二人は、話を終えると、家族のいるところへ行く。
イージスは、家族みんなに、オーク退治に行く事を、話した。
エフィ「肩慣らしには、ちょうど良い。」アメシス「やめた方がいい、初めてだよ!」
エメラ「弱虫。アメシスは、ほっといて!
リリシア!私達も、戦いましょう!」
リリシア「そうね!」

ガーネット「さすが、私の娘!大丈夫。この私が、あなた達は、必ず守るから!」
セリア「私は、治療が、得意だから、頑張るわ。」

ダイア「すぐ終わるさ!兄貴と俺がいれば、楽勝さ。T^T」
イージス「くれぐれも、油断はするな。
どうしても、不利な状態になって
危ない時は、逃げるんだ!
明日、墓参りをすましたら、まず、南国の城に、行く。ダイアは、みんなと一緒に、新しいダイアの店に居てくれ。」

エメラ「お腹減った!お母さん!」
ガーネット「話は、終わったから、食事にしましょう!女性は、準備を、手伝って!」
食事の準備をしに、台所へ行く。

イージス「何も、なければいいのだが。」

ダイア「ところで、兄貴!その剣、凄いな!どうした?」
イージス「南国の鍛冶屋パピンに、リリシアが頼んで、誕生日プレゼントしてくれた。」
ダイア「伝説の鍛冶屋の孫の作品か。
凄い洗練された剣だ。そういや、兄貴のライバルも、生きていたんだろ!」
イージス「昨日の敵は、今日の友か。」



ミラ「へ、へくしゅん!
誰か?噂してるな。
俺って、美人にモテるからなぁ〜。
どこの美人が、噂してるんだろう?」

感違いの船酔い男で、あった……。

続く。