『音楽で闘え!』 2006年01月10日 | ☆日々、天元突破☆

☆日々、天元突破☆

これは、運命に裏切られながらも、自分の道を探し続ける男の物語。

少し前の実話だ。

職場の忘年会で仲も良くない奴等と戯れて酒を飲んでいた。

話も、考えも、趣味も、夢も、ナニもアワナイ奴等。

糞つまらねえ!

オレは酔いもしないで、冷めてその場にいた。

二次会でカラオケに行った。

やっとオレの息の出来る場所に来た、そう思っていた。

しかし、あえて言わせてもらうがそのメンバーの中の『くそガキ』が、
ボスに催促されたにもかかわらず、
「俺は人の歌なんか歌えないんですよ。」とほざいたあげく、
マイクを片手にくそみたいに陳腐なオリジナルのラップをはじめた。

正直、オレの中でしらけた。

ラップが嫌いとかじゃなく、その場の空気でそんなコトする状況じゃ無いにもかかわらず、空気も読まずに勝手な行動を取ってるそいつにイラついた。

酒の席だし、それまでの皆の粗暴を我慢していたが、
オレはついにキレた!

「しらけるからやめろや!」

オレはキレて怒鳴った。

そいつはヒップホップかなんかのライブをやったりする奴みたいで、プライドを傷付けられたと思い、オレにかかってきた。

オレはそいつの音楽性云々を馬鹿にしたわけじゃねえ!

空気を読まない行動とその小さな価値観に怒っただけだ。

その酔った馬鹿はオレを殴ってきた。

オレはボスの手前我慢した。その場は一応おさまった。

何発かもらった。正直、いてえよ。

でもさ、そんなコトで人を殴ったり、場の空気も読めない奴の音楽、ライブが良いモノなわけねえだろ?ってオレは思った。

オレは思う。たとえ、人の歌でも気持ちを重ねて、想いを込めて唄えば意味があるモノになるってさ。

その後オレはそいつの邪魔も入りながらおもいっきり唄った。

途中何回もそいつに殴られた。

ボスもみんなも酔ってるし、ろくに間に入れない状況だから。

そいつが殴ってくる度にボスに謝られ。

ボスがそいつに説教する、その繰り返しだった。

オレはマイクを握りながら何度も我慢した。

オレの武器はコブシじゃないと思ったから!

だから、魂を込めて思い切り唄ってやった!

オレの歌じゃない、人の歌だけど。

オレの魂こめて唄った!

馬鹿にもクズにも届くように!

音楽性を馬鹿にされたと思ってキレたお前、
本気で音楽やってるって自負してるならよ、

『正々堂々と音楽で闘えよ!』

あの場で手を出したお前、
お前はミュージシャンでもアーティストでも何でもないぜ!

ただのイカれたチンピラだよ。


あれから、相変わらず奴は何食わぬ顔して職場に来る。

オレと顔をあわせても、一言も謝りもしないでいる。

いくらなんでも覚えてないわけないだろ?

オレはしばらく痛かったぜ。


『オレがただのつまらない変な奴だと思ってる人?
はい、いつでもマイミク外してくれて構わないよ。
オタク趣味でも、キチガイでも、痴れ戯けでも、うつけ者でも、
オレはオレだから!

でもさ、これだけは言える。魂で生きてるから。』