10日(福岡2日目)。

座席はサイドスタンド3階席の最前。ステージ真横。

どういう景色かというと、スクリーンの中のステージが見えます。スクリーン演出は見られません。花道も非常に近いので、メンバーの目線も分かります。

セットリストは1日目と1曲のみ変更。
なので、変更があった点と、後半についてレポします。

M11:沈黙した恋人よ(加藤、佐々木、斎藤、潮、高本)
アルバム曲で1番好きなひらがなけやきメンバーによるユニット曲。声がとても良いんです。この曲が聴けただけでも来てよかった…と思える。パフォーマンスは演劇的なストーリーじたてです。

M13:世界には愛しかない
おそらくファンやメンバーにとって緊張が走るナンバー。この曲で平手の状態がわかるからです。ライブ前半はクールなアルバム曲のナンバーですが、この笑顔全開、フリーや練り歩きもあるこの曲はライブの盛り上がりを左右すると言っても過言ではないのです。
2日目の平手は相変わらずポエトリーの声は出ていませんでしたが、動きが良いのは分かりました。そして、花道に走り出す直前、前にいた志田が平手を振り返ったのですが、その時に平手の笑顔が見られたのです!
メンバーも心なしか、昨日より笑顔が見られる印象。もしかしたら最後まで…?という期待。

M14:危なっかしい計画
セカアイの盛り上がりを経て、昨日とは打って変わっての盛り上がり。志田の2回目の煽りのあと、メンバー全員が、中心にいる平手を包み込むように抱きつきました。その時、平手が上を仰いで笑ったのです…!(クララが立った的な)。
モニターにもその場面が抜かれて、会場は安堵というか、嬉しさ爆発というか、盛り上がりました。平手を呼ぶ声も聞こえました。私はちょっぴり泣きました。

この子たちが…生きて…幸せなだけで…いいじゃん…?と思いました。笑。

M15:太陽は見上げる人を選ばない
多幸感溢れるまま、ひらがなけやきのメンバーを加えてのアンセム。とても良いです。会場が一体になりました。

このままアンコールなくてもいいな…と思いつつも、平手出てくるかも…サイマジョ…と思いました。

アンコール

Tシャツに着替えたメンバーの中に平手がおり、会場がざわつきます。悲鳴、平手を呼ぶ声が多く聞こえました。

菅井は平手のことには触れませんでしたが、「聴いてください、私たちの大切な曲です」

M16:二人セゾン
サイマジョはなしか…と思いましたが、
「そのどれが欠けたって永遠は生まれない」
という歌詞があるこの曲は、欅坂の絆を象徴する曲だと思います。平手は本調子じゃないながらもソロパートもやりきりました。

M17:W-KEYAKIZAKAの詩
大サビの前に平手がメンバーの前に出て、指揮者のようにタクトを振り、メンバーに駆け寄るシーンがあるのですが、とても…良かったです。

というわけで、神戸を含めたツアー4日目で初めて、平手はセットリストを完走することが出来たのでした。メンバー、ファン共に多幸感があり、それを共有できたことを幸せに思います。あの空間に立ち会えただけで、もうサイマジョや不協和音はいいかな…と思えました。

ーーー
という起伏にとんだ2日間のライブでした。
生でパフォーマンスを見れた興奮はありましたし、非常にストーリー性のある2日間だったと思います。

ここからは感じたことを箇条書きで。

・平手の体調
熱中症のように、キツイ体を気合いでひきずって出ているものではない。精神的な症状だと思われるも(パニック障害のような)、そうであればステージに立つのは困難だと考えられるため、現在の症状の深度を測れない。つまり、よく分からないけれど、1日2日寝て回復するようなものではないと思われます。
精神的な疲れの回復への原則は、原因から遠ざかること。つまり休息。長期スパンを見越す必要があります。平手にはそれが必要だと感じさせられた。それがとてもつらいライブではありました。

・齋藤、鈴本のダンススキルの高さ
齋藤のダンスは細部にキレがあり、とても綺麗。鈴本はダイナミックでE-girlsとも見間違う動き。土生は長身を活かしたダンス。理佐は細部のうまさは感じないもののスマートな動きを見せてくれた。佐藤、原田、ひらがなの佐々木久美のバレエ経験を活かした美しいステップも武器になる。

・やっぱり間近で見るとみんな可愛い
特にびっくりしたのは、小池。白くてすごく綺麗です。あと、目を惹いたのは志田。笑顔や観客へのアピールは少ないものの、目立つ。スタイルも良く綺麗。注目していなかったひらがなけやきのメンバーは笑顔も多く、とても可愛くて好きになりました^ ^

・ひらがなけやきのパフォーマンス
Zeppを単体まわっているひらがなメンバーですが、このツアーでの表現力の高さに圧倒。ボーカル、ダンス、煽り、MCともに、アイドル最高峰レベルではないかと。平手なしで沈んでいる漢字の存在感を凌駕していたのは確かです。これに追加メンバーが加わる…正直脅威です。

・石森、小池のMC
オープニングMCは1日目石森、2日目小池が仕切りました。神戸のレポは探していないのですが、MCはいつも菅井が担当していたので良いチャレンジだと思います。石森はshowroomで1人語りに安定感がありましたし、小池はラジオを持っています。MC内容はまだまだ微笑ましく、笑って煽ってというレベルではなかったのですが、これからは持ち回りにしたり、得意なメンバーを抜擢して行ってもいいのかな?とは思いました。菅井の負担も減りますし、他のメンバーもアピールできるチャンスになりますしね!

・菅井のMC
平手なしのアンコールの1日目。
菅井は「平手はいませんが、わたしたちだけでやらせてもらってもいいでしょうか?」
というMCをしました。
正直、その言葉はいらないと思いました。
客は神戸の平手の状態を知っているし、少なくとも私は平手がいない状態のステージを覚悟していた。なんなら、ツアー中止も考えていました。でも、福岡まで来た。それは欅坂のステージが見たいからです。平手がいなくても最高のものを見せる、それはチームの共通認識として当たり前ではないでしょうか。そこに客の意思など入る必要はないし、やれると判断したものをやればいいだけです。だから、メンバーは、謙虚でも客にへりくだる必要はない。ステージに立ったら堂々としていてほしいのです。

・喋らない、謝らない、無策な公式
なんでも公に出来るとは思っていませんが、平手が途中退場した神戸初日は、明らかに運営のミスではないでしょうか。明らかにズレてる不協和音の平手のダンス、それからセンターの平手なしのサイレントマジョリティ。そこで説明なしでライブ終了。明らかに興行としては失敗ですし、客に対して説明するべきでした。退場の理由は言わないにしても、きちんとした演出が見せられなかったのなら、それは謝罪すべきではないでしょうか。謝罪したら訴訟を起こされるものだとおもっているのでしょうか?

平手の不調はライブ前からなのは外から見ても明らかでしたし、そもそも、この一強体勢に不安の声があったのはデビュー当初からです。平手しか表現出来ないのは分かっていても、お金を取って興行するかぎり、グループとしてのBプランがあってしかるべきではないでしょうか?それをせずに、100%のパフォーマンス出来ない平手が、立てるまでステージをするというのは愚策としか言いようがなく、落胆しています。しかも、その平手に引きずられるように、ライブ中に他のメンバーのモチベーション低下も見られ、チーム内で意思疎通は図られているのか疑問を呈するレベルです。

平手の状態に関しては、キャプテンからではなく、公式からの広報が必要だったと思います。それは興行している事業主の責任だと思います。そのような責任を果たさないままステージを行うので、不安が広がり、いらない批判までも呼んでしまうと思います。とにかくこの見切り発車、かつ中途半端な状態は、メンバー、ファンにとって良い結果はもたらさないでしょう。何より平手が辛いと思います。

ーーー
長々と語って来ましたが、欅坂が好きなんです。今後は平手なし、サイマジョなし、というこれまでの武器を封じられる場面も多くなるでしょう。しかし、そこからのチャレンジで、欅坂はまた強くなれると思います。ピンチはチャンス。頑張れ!
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