ご来場下さいました皆様、お気持ち送って下さった皆様、ありがとうございました。
公演終了致しました。

今回は初のインプロと言うことで四苦八苦しました。

即興と言うことで台本を覚える必要が無くて楽か、と言うとトンデモない話で…恐らく誰も楽だなんて考えている方はいないと思いますが(僕は少し考えていました)…一時は劇団を畳むべきかまで思い悩むところまで行きました。
大袈裟ですが、深いところまで入っていく必要があるのだなと思い知らされました。

色んなものを求められました。
信頼関係が気付けているか、コミュニケーションは足りているのか、個々の演技のレベル、個々のこれまで何を見、聞き、何を経験してきたか、周囲の変化に気付けるか、精神的なコンディションは保たれているか…
人間力、そんな言葉があるか分かりませんけど、人間としての根本的な力を試されているようでもありました。

本当の事を言うと本番数日前は怖くて仕方なかったです。
上手くいくのか舞台を成立させられるか。

しかし、最後の最後でふっ切れました。
開き直ったのもありましたが、上手くいくのかなど思い悩むのは、こと、インプロに置いては不必要な事だな、と思えたからです。
一人で舞台に立つわけではない。一人が責任を背負う必要もない。
インプロは人を助け、助けられて作っていくものだった、と言うことを思い出したからでした。

恐らく、インプロの醍醐味というのはそこにあるのではないかと思います。
台本がないからこそ、互いに支え合う。演者と演者、舞台と客席。
その信頼の上でどこまで自由になれるかギリギリのラインをスリリングに攻めていけるか、そこなのだと思います。

未熟故に今回はその境地に至ることは難しかったかもしれませんが…

次回公演はまだ未定ですが、このインプロの経験を踏まえ、台本芝居をやってみたいですね。