オリジナル小説 第一弾 | ミヤ ミヤにしてあry←

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主に日記書いてます。
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時々歌ってみた動画とかも載せてます。

       ダイブゲーム・時が異なる話



                         GAME START                      



真っ暗闇の部屋のなか一人の少年が何かをいじっていた。中央に  
机があり、周りには本棚しかなく殺風景な部屋だ。いじっている物体は

正方形の形をしていて正面にディスプレイ、側面にはたくさんのスイッ

チとレバーが付いている。そして上面はキーボードになっていた。少年

が赤いスイッチを押すとディスプレイがひかり、電源が入った。少年は

笑みをうかべた「これで・・・これでうまくいく。なにかも。恵理、待ってろよ。」赤いスイッチを押し電源を切った後少年は部屋を出た。



 



  夏休みのある日



 



 俺は夏休みだというのに学校に向かっていた。まだ電車の中は冷房

がきいてるからいいけど外は暑い。サウナにいるみたいだ。学校には

先生に呼び出されたからとか課題を提出しにってわけじゃなくて部活が

あるから行くんだ。部活はゲーム研究同好会。まぁオタクが集まりそう

な感じの部活だ。入った理由はたんにゲームが好きだから。中学のこ

ろはバスケやってたんだ。まぁ昔の話さ。おれのプロフィールはこんな

感じだ。名前は藤原 燐。普通の私立の学校に通う高校一年生だ。頭

は悪いけど運動神経は抜群だ。身長は結構高め一七六センチメート

ルくらいかな。体重は・・・ってそこまで細かく言わなくていいか。自己紹

介してるうちに学校に到着。部室は一回に一番右端ある。

他の生徒はほとんど近寄らない。それにちょっと薄暗くて気味悪い。中

に入るとすでに三人部員が来ていた。「おはようございます。あれ、真

穂先輩と星先輩来てないの。」そんなに広い部屋じゃないから二人が

いないことはすぐわかった。「先輩たち具合が悪いから今日はおやす

みだって。だから私たちだけだよー。」 こいつはおれの幼稚園からの

幼馴染の志立 
裕理子。家も近所だから小さいころからずっと一

緒だった。先輩二人が同じ日に休むなんて珍しいな。

「おーっす。」「藤原くんおはよう。」「おう、おはよう。てか

お前ら来るの早いな。洋介はいいとして智は早すぎだろ。」「は

ぁ?お前和谷からメールきてないの?」「メール?きてないと思

うけど・・・」おれはメールのフォルダを開いてみたが新着メー

ルはない。



「やっぱねぇよ。」智のかわりに洋介が説明してくれた「実は今

日、長谷川くんが新しいゲームを持ってくるんだ!」「新しいゲ

ームってまえに言ってたバーチャルゲームか?もうできたん

だ!」「それが気になったから俺は今日だけ早く来たんだ。」今

日だけかよ。都合のいいやつだ。「セーフっ。間に合った。」ド

ンっと勢いよくドアが開き一人の女が入ってきた。「どこ?どこ

なの?新しいゲームは?私に最初にプレイさせなさい!」「彩

乃、落ち着けよ。まだ和谷がきてないんだ。」「そうなんだよ。

早くきたってのにアイツがいねぇから」すると今度はゆっくりド

アが開いて男が入ってきた。「みんなすまない。ちょっと準備に

時間がかかって・・・」「やっときたか。」「和谷~遅いよ

~。」。和谷は頭をかきながら「荷物も多くって」と言ってソフ

ァーに座った。「ハセちゃん、はいお茶。」裕理子がお茶を出

す。「ありがとう裕理子。」と言って一気に飲み込んだ。「生き

返ったー。今日は先輩二人休みっと、先生も出張でいないか

ら。」「そんなこといいから早く見せなさいよ。」先輩二人が同

じ日に休むのは珍しいことだけど先生がいないことはしょっちゅ

うある。だから誰も先生の事は気にしてないようだ。「さぁ僕が

作ったゲームを紹介しよう。」「待ってましたー。」和谷は鞄の

中から正方形の形をした箱のような機械を取り出し目の前の机に

置いた。「何よこれ?いろんなスイッチやレバーが付いてるけ

ど。ほんとにゲームなの?」 「もちろん、このゲームはまえに

も言ったけどバーチャルゲームになっている。バーチャルゲーム

ってのはまぁ言わなくてもわかると思うけどゲームの中に入って

現実と同じような感覚でプレイできるゲームのことだ。僕の作っ

たゲームは人体がゲームの世界とリンクしてるから向こうで体に

傷がつくとこっちでも傷がつく、だから気をつけろよ。そのぶん

最後まで行けたやつには豪華賞品が待ってるから。」「まじか

よ。チョーすげージャン。」「さぁ長谷川君、早くやらしてく

れ。」「はいはい、このゲームはこのヘルメットをかぶってもら

う。」和谷はそう言って鞄からヘルメットを出した。「和谷、ヘ

ルメット五つしかないぞ。」



「あぁ、僕はこの本体を操作しないといけないから、お前ら五人

で行って来い。」おれはヘルメットを受け取りかぶった。ほかの

四人もヘルメットをかぶる。「えっとまずこの赤いスイッチを押

してっと」ブーン本体の電源が入る。「えっと、ひとまず難易度

は低めにしてと。」「はぁ和谷、低めとかつまんねーだろ。激難

にしろ。」「そうよ、難易度高くないとつまらないわ。」智と彩

乃はゲームの達人と呼ばれるほど上級者だからはじめてやるゲー

ムでも難易度高めでやりたがる。俺は低めでいいと思ったんだ

が。 「しょうがないな。じゃあ超難しくしてやる。」「そうい

えばこのゲームどんな話なんだ?」「そういえばまだ言ってなか

ったな。ルールも話そう。このゲームは実は言うと夢の中へ入れ

るゲームなんだ。今日、みんなにプレイしてもらうのは僕の今朝

見た夢だ。内容はまぁ少しいじってあるんだけどね。このゲーム

は鬼に捕まらず苦難をのりこえてゴールまでたどり着いたらクリ

アだ。もし途中で鬼に捕まったりミッションをクリアできないと

リタイアになるから気をつけて。」 「了解、ハセちゃん早くや

ろ。」「よし、じゃあ始めるか。みんな座ってヘルメットの横に

あるスイッチを押してくれ。押すともう始まるからね。」ポチ、

みんなソファーに座ってスイッチを押す。おれもスイッチを押し

た。すると周りが光り始めた。そういえばこのゲームの名前聞い

てねーや。「和谷、そういえばこのゲームの名前なんて言うん

だ?」「ダイブゲーム・・・じゃあがんばってね。」と言ってほ

ほ笑みながら手を振ってきた。