｢今日は流石に余裕だな。

早いうちに福岡に着こうぜ！｣

｢そうですね。美味いもん食いましょう。｣

そんな会話をするくらい最終日は余裕なのです。

初日に走った245kmの半分で良い上に

ほぼ平坦なので

何も大変なことは無い。

はずだった。

ブログではあまり書かなかったが

この旅中常に僕らを悩ませていたものがある。

それが

向かい風だ。

今日は6日間の中で一番と言っても良いくらい

強烈な向かい風が吹いている。

下っていても風の力で押し戻される感じ。

が、負けじと走り

ついに！！福岡県突入！！！！

あと70km！！

頑張ろう！

道の駅で休憩中に

トラックの運ちゃんに

肉を奢ってもらったり。

｢それはなんだ？｣(ももクロのグッズを指さしながら)

この質問が非常に困る。

何で法被着てるの？

などと聞かれれば

その説明に1時間はかかるので

毎回そんなことをしていては

着くものも着かないので

たっぴ～は毎回

｢カッコいいでしょ？｣

などと言ってやり過ごしてる。

まぁ、

ももクロです！

って言えばあんまり深くは聞いてこないかもしれないが。笑

なぜか、佐賀県突入！

｢国道3号はなぜか1回佐賀県に突入するんですよね。｣

｢そうなんだ。｣

君は国道のことなら何でも知ってるな。

｢よし、写真撮ったし行くかー！｣

｢はい！｣

ﾊﾟｧﾝｯ！！！！

………え？

走ってないのに。。

止まってる時に、なぜか、パンク。。

自分は日本一周後に

近所を走りに行った際、パンクをし

そこからこの瞬間まで一度もパンクをしなかった。

約10000kmの不敗伝説に幕が降りた瞬間である。

そして、それ故に

たっぴ～さんは

一人でパンクを直すことができない！！！

団子くん、君がいてくれて良かったよ。。

イマイチ原因はわからなかったが

チューブ交換をして(もらって)走り始める。

残り20数km！

行けるだろ！！！

福岡県に再び突入する直前に。

二度目のパンク。

それらしい穴を見つけたが、

原因では無さそうだ。。

くまなく探す。

……これかも。

タイヤ内の針金が

タイヤの側面を突き破って

穴が空いていたのである。

(写真は針金を引っ張り出した後。)

2度目のチューブ交換をし、

｢なんとか持ってくれ…！｣

と祈り走り出す。

しかし、現実は甘くなかった。

3度目のパンク。

チューブの換えはあるが

タイヤの問題となると現段階で解決はできない。

周りに自転車屋もない。

団子くんに問う。

｢もう、

このまま走るつもりなんだけど、

壊れるかな？｣

答えは返ってこなかった。

自分が逆の立場でも即答は出来なかっただろう。

でも自分の中では決まっていた。

このまま走る。

荷物を取り外し背中に背負い

後輪を軽くした状態で

最大限ホイールに負担がかからないように

ひたすら慎重に走る。

正直、つらい。

目的地まで残り20kmの段階で

こんなに辛かったことはない。

でも、絶対自分の足でたどり着いてやる。

旅をするといつも思う。

簡単な事なんてない。

なんだって難しい。

やり遂げられない可能性を常に孕んでる。

だからこそ

やりがいがある。

杏果推し二人で行くヤフオクドーム自転車参戦

達成。

キツかった、辛かった、泣きたかった。

でも、やめたくなかった。

そりゃいつだって

諦めざるを得ない状況っていうのは

常に意識をして走ってます。

やめた方がいいんじゃないか？

と、よく人に言われる。

でも、その判断だけは自分でしたい。

自分で色んな方法を模索して

考えて考えて悩み抜いた結果

諦めるのであれば諦めがつく。

だからこそ、

簡単じゃないことを乗り切った時に

腹から笑えるんだと

自分を誇れるんだと信じてるから

だから自分は頑張ってるんだと思います。

そして、

走った後に美味しいご飯とお酒とお風呂と

ももクロのライブが待ってるから

ここまで続けてこられたんだと思ってます。