OPC 39 | 影山拓斗のブログ

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「早くない」
ボンが時計を見て言った。
「30分前行動は、私の中では基本ですから」
綾は満面の笑みで答えた。
「じゃあ、きな粉ラテ2つ頼むは」
「それって、もちろん達兄のおごりでしょう」
「はいはい」
「サンキュー達兄!」
そういうと綾は達也に抱きついた。
そんな微笑ましい光景の中、ボンは達也の野菜炒め定食を作り、達也の前に出した。
「うわ~美味しそう」
「食べるか?」
「うん」
綾は箸を自分のバックから取り出し一口食べた。
「綾、それってマイ箸ってやつか?」
達也は驚きの表情。
「そうだよ!エコエコ」
綾は自慢気に言った。
「綾ちゃん、スゴいね」
「そんな事ないよ。それよりさっすがボンちゃん。料理上手だね」
綾は抜かりなくボンの野菜炒めを褒め称えた。
だが、一方のボンはと言うと、綾に褒めて貰えて嬉しい反面、困ってもいた。
実はボンは、達也の皿に作った内の3/2しか入れていなかった。
何故かと言うと、綾に食べたいと言われた時の為だったからだ。