欅坂46初、6都市11公演の全国ツアーが8月末で終わったわけですが…。

これほど物議をかもすツアーも珍しいわけで。

平手が神戸公演の初日で倒れ、不調を引きずっての福岡公演でしたが、何とか2日目は完走することが出来、回復の兆しが見えたのですが…。1週間後の名古屋公演初日では、まさかの平手欠場。

平手なし、アンダーなし、つまりセンターなしのライブを敢行したわけです。

しかし、名古屋2日目は平手復帰し、なんと神戸初日以来のサイマジョと不協和音を披露。

その後の地方公演は、低空飛行ながら寛解?状態のまま行われ、迎えた千葉・幕張公演。

初日は今泉復帰で盛り上がり、千秋楽は、平手のアルバムソロ曲からの不協和音を特別演出で披露。その平手の気迫が、観覧したファンから絶賛されたのです。

平手の復活を喜びながらも、私の心に一抹の思いが。

「福岡公演とは何だったのか…」

体調不良を押して平手は頑張ったのだと思います。他のメンバーもそれぞれ頑張ったのだろうと思います。

しかし、ベストパフォーマンスでないものを見せられたというショックは計り知れません。

というのも、サイマジョ、不協和音という代表曲を福岡公演では披露しなかったのです。

世界には愛しかないは、声がほとんど出ていない平手のセリフに被せもありませんでした。二人セゾンもアンコールTシャツで1日目は平手なし。2日目は平手はいたもののフラフラです。

私は初めての欅ライブでした。
そこでシングル表題曲を全く堪能できなかった…それがつらかったです。

平手が体調不良というのが分かった時から、完全な状態でのベストパフォーマンスは見れないと覚悟していました。

しかし、曲披露すらもなく今でも残念に思います。

ツアー終了後のメンバー発信のブログやメッセージを見ると、かなりの葛藤があったことが伺い知れます。

想像ですが、メンバーの中でも意見が分かれていたのではないでしょうか(平手のポジション空け派、代役派など…)。

このツアーは平手の不調だけでなく、それにより引き起こされたメンバー間の考え方の違いで、グループは軽く空中分解を起こしていたと思います。

最後の最後で立て直し、幕張千秋楽は不協和音で盛大に終わったのですが、そのクオリティが皮肉にも地方公演のみ参加の客からの反感を買ってしまいました。

まず、このような時に運営は何もアナウンスしないのでしょうか。興行主として、代表曲をいくつと削るような公演をしながら、何も運営の考えを聞けないのが残念です。

平手からのアクションもありませんが、それはもう期待していません。平手が今どういう状態かというのはとくに論ずることではないのです。これからのグループの在り方について、運営とメンバーはしっかりと考えてほしいです。

はっきり言って、全国ツアーを出来るレベルでもコンディションでもなかったと思います。それを強行した結果、様々な歪みや軋轢がうまれた。それは運営やメンバーをさらに成長させるでしょう。

しかし、払った代償もあまりにも大きい。
この全国ツアーで失った信頼をとりもどすのはとても大変だと思いますが、また様々なアクションで楽しませてほしいです。
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10日(福岡2日目)。

座席はサイドスタンド3階席の最前。ステージ真横。

どういう景色かというと、スクリーンの中のステージが見えます。スクリーン演出は見られません。花道も非常に近いので、メンバーの目線も分かります。

セットリストは1日目と1曲のみ変更。
なので、変更があった点と、後半についてレポします。

M11:沈黙した恋人よ(加藤、佐々木、斎藤、潮、高本)
アルバム曲で1番好きなひらがなけやきメンバーによるユニット曲。声がとても良いんです。この曲が聴けただけでも来てよかった…と思える。パフォーマンスは演劇的なストーリーじたてです。

M13:世界には愛しかない
おそらくファンやメンバーにとって緊張が走るナンバー。この曲で平手の状態がわかるからです。ライブ前半はクールなアルバム曲のナンバーですが、この笑顔全開、フリーや練り歩きもあるこの曲はライブの盛り上がりを左右すると言っても過言ではないのです。
2日目の平手は相変わらずポエトリーの声は出ていませんでしたが、動きが良いのは分かりました。そして、花道に走り出す直前、前にいた志田が平手を振り返ったのですが、その時に平手の笑顔が見られたのです!
メンバーも心なしか、昨日より笑顔が見られる印象。もしかしたら最後まで…?という期待。

M14:危なっかしい計画
セカアイの盛り上がりを経て、昨日とは打って変わっての盛り上がり。志田の2回目の煽りのあと、メンバー全員が、中心にいる平手を包み込むように抱きつきました。その時、平手が上を仰いで笑ったのです…!(クララが立った的な)。
モニターにもその場面が抜かれて、会場は安堵というか、嬉しさ爆発というか、盛り上がりました。平手を呼ぶ声も聞こえました。私はちょっぴり泣きました。

この子たちが…生きて…幸せなだけで…いいじゃん…?と思いました。笑。

M15:太陽は見上げる人を選ばない
多幸感溢れるまま、ひらがなけやきのメンバーを加えてのアンセム。とても良いです。会場が一体になりました。

このままアンコールなくてもいいな…と思いつつも、平手出てくるかも…サイマジョ…と思いました。

アンコール

Tシャツに着替えたメンバーの中に平手がおり、会場がざわつきます。悲鳴、平手を呼ぶ声が多く聞こえました。

菅井は平手のことには触れませんでしたが、「聴いてください、私たちの大切な曲です」

M16:二人セゾン
サイマジョはなしか…と思いましたが、
「そのどれが欠けたって永遠は生まれない」
という歌詞があるこの曲は、欅坂の絆を象徴する曲だと思います。平手は本調子じゃないながらもソロパートもやりきりました。

M17:W-KEYAKIZAKAの詩
大サビの前に平手がメンバーの前に出て、指揮者のようにタクトを振り、メンバーに駆け寄るシーンがあるのですが、とても…良かったです。

というわけで、神戸を含めたツアー4日目で初めて、平手はセットリストを完走することが出来たのでした。メンバー、ファン共に多幸感があり、それを共有できたことを幸せに思います。あの空間に立ち会えただけで、もうサイマジョや不協和音はいいかな…と思えました。

ーーー
という起伏にとんだ2日間のライブでした。
生でパフォーマンスを見れた興奮はありましたし、非常にストーリー性のある2日間だったと思います。

ここからは感じたことを箇条書きで。

・平手の体調
熱中症のように、キツイ体を気合いでひきずって出ているものではない。精神的な症状だと思われるも(パニック障害のような)、そうであればステージに立つのは困難だと考えられるため、現在の症状の深度を測れない。つまり、よく分からないけれど、1日2日寝て回復するようなものではないと思われます。
精神的な疲れの回復への原則は、原因から遠ざかること。つまり休息。長期スパンを見越す必要があります。平手にはそれが必要だと感じさせられた。それがとてもつらいライブではありました。

・齋藤、鈴本のダンススキルの高さ
齋藤のダンスは細部にキレがあり、とても綺麗。鈴本はダイナミックでE-girlsとも見間違う動き。土生は長身を活かしたダンス。理佐は細部のうまさは感じないもののスマートな動きを見せてくれた。佐藤、原田、ひらがなの佐々木久美のバレエ経験を活かした美しいステップも武器になる。

・やっぱり間近で見るとみんな可愛い
特にびっくりしたのは、小池。白くてすごく綺麗です。あと、目を惹いたのは志田。笑顔や観客へのアピールは少ないものの、目立つ。スタイルも良く綺麗。注目していなかったひらがなけやきのメンバーは笑顔も多く、とても可愛くて好きになりました^ ^

・ひらがなけやきのパフォーマンス
Zeppを単体まわっているひらがなメンバーですが、このツアーでの表現力の高さに圧倒。ボーカル、ダンス、煽り、MCともに、アイドル最高峰レベルではないかと。平手なしで沈んでいる漢字の存在感を凌駕していたのは確かです。これに追加メンバーが加わる…正直脅威です。

・石森、小池のMC
オープニングMCは1日目石森、2日目小池が仕切りました。神戸のレポは探していないのですが、MCはいつも菅井が担当していたので良いチャレンジだと思います。石森はshowroomで1人語りに安定感がありましたし、小池はラジオを持っています。MC内容はまだまだ微笑ましく、笑って煽ってというレベルではなかったのですが、これからは持ち回りにしたり、得意なメンバーを抜擢して行ってもいいのかな?とは思いました。菅井の負担も減りますし、他のメンバーもアピールできるチャンスになりますしね!

・菅井のMC
平手なしのアンコールの1日目。
菅井は「平手はいませんが、わたしたちだけでやらせてもらってもいいでしょうか?」
というMCをしました。
正直、その言葉はいらないと思いました。
客は神戸の平手の状態を知っているし、少なくとも私は平手がいない状態のステージを覚悟していた。なんなら、ツアー中止も考えていました。でも、福岡まで来た。それは欅坂のステージが見たいからです。平手がいなくても最高のものを見せる、それはチームの共通認識として当たり前ではないでしょうか。そこに客の意思など入る必要はないし、やれると判断したものをやればいいだけです。だから、メンバーは、謙虚でも客にへりくだる必要はない。ステージに立ったら堂々としていてほしいのです。

・喋らない、謝らない、無策な公式
なんでも公に出来るとは思っていませんが、平手が途中退場した神戸初日は、明らかに運営のミスではないでしょうか。明らかにズレてる不協和音の平手のダンス、それからセンターの平手なしのサイレントマジョリティ。そこで説明なしでライブ終了。明らかに興行としては失敗ですし、客に対して説明するべきでした。退場の理由は言わないにしても、きちんとした演出が見せられなかったのなら、それは謝罪すべきではないでしょうか。謝罪したら訴訟を起こされるものだとおもっているのでしょうか?

平手の不調はライブ前からなのは外から見ても明らかでしたし、そもそも、この一強体勢に不安の声があったのはデビュー当初からです。平手しか表現出来ないのは分かっていても、お金を取って興行するかぎり、グループとしてのBプランがあってしかるべきではないでしょうか?それをせずに、100%のパフォーマンス出来ない平手が、立てるまでステージをするというのは愚策としか言いようがなく、落胆しています。しかも、その平手に引きずられるように、ライブ中に他のメンバーのモチベーション低下も見られ、チーム内で意思疎通は図られているのか疑問を呈するレベルです。

平手の状態に関しては、キャプテンからではなく、公式からの広報が必要だったと思います。それは興行している事業主の責任だと思います。そのような責任を果たさないままステージを行うので、不安が広がり、いらない批判までも呼んでしまうと思います。とにかくこの見切り発車、かつ中途半端な状態は、メンバー、ファンにとって良い結果はもたらさないでしょう。何より平手が辛いと思います。

ーーー
長々と語って来ましたが、欅坂が好きなんです。今後は平手なし、サイマジョなし、というこれまでの武器を封じられる場面も多くなるでしょう。しかし、そこからのチャレンジで、欅坂はまた強くなれると思います。ピンチはチャンス。頑張れ!
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9日(福岡公演1日目)

なんやかんやで福岡到着。
無事会場入りしたところ、サイドスタンド最後列でした笑。

しかし、会場はかなり小さく、センターステージも、アリーナ後方まで達しています。最後列ですが、肉眼で見れそう!という印象。メインステージを隠すように薄いスクリーンが張ってありました。

ステージ演出のため、overture〜M1まではペンライト点灯禁止が通知されていました。

ライブ開始。
真っ暗ななかovertureが流れます。

overtureが鳴り終わると、ダンストラックが流れ、メインステージで2、3人ずつ3カウントくらいのダンスで登場しながら、そのスクリーン上に名前が表示。

最後に平手が登場し、
M1:エキセントリック
未だスクリーンがステージを覆ったままで、メンバーのパフォーマンスと同時に、スクリーンに歌詞が表示されます。

メンバーとパフォーマンス、なかなか見えにくい、というか見えない。

エキセントリックが終わると、演舞的?なパフォーマンス。

M2:月曜日の朝、スカートを切られた
イントロと同時にスクリーンが落ち、会場大歓声。アルバム曲てす。とてもカッコいい。パフォーマンスありきの曲だなと。

M3:東京タワーはどこから見える?
センターをパートごとにメンバーで代わる代わる回す新しい試みの曲。特にサビの鈴本、齋藤、土生のダンスはカッコいいです。一番の見どころは大サビでのべりか。ただ立っているだけと言ってもいいノーダンスですが、オーラがハンパないです。表情だけでやられる。
この曲はライブ見て大好きになりました。

ダンストラック
欅ライブではおなじみになったダンスパート。
暗闇の中後ろのセットが光りながらのソロダンスなのですが、誰が踊ってんのかわかんねーという印象です。おそらく誰誰〜?と想像しながら見る。

M3:語るなら未来を…
初期からの盛り上がり曲で、ライブ始まって1番の歓声。完成度が上がっている感。ブリッジで平手を取り囲むのが本当に鎖みたいになってます。理佐がカッコいい曲です…^ ^

漢字欅MC
石森しきりのトーク!
良いチャレンジだと思います。

M4:永遠の白線(けやき坂46)
メインステージ上段にひとりひとりスポットライトを浴びて登場。実にアイドル的。みんな可愛い^ ^
曲自体はアイドルポップです。

M5:100年待てば(長濱ソロ)
九州出身ねるのソロ。気球に乗り、会場を四方に練り歩き。スタンドにも近くに来てもらえてスタンド民歓喜。

ひらがなMC

M6:AM1:27(平手、小林、鈴本)
センターステージに降りて来たプリズムセットの中でのダンス曲。perfume的。
セットと暗い照明で見づらい感じもするけど、特徴のある3人なのでパフォーマンスの判別は出来ます。ステップ中心のヒップホップダンスでかなり体力使いそう。この3人だと、小林の声が低音で響いてとてもカッコいい。


M7:バレエと少年
M8:少女には戻れない
ユニット曲です。

M9:ここにない足跡(青空とMARRY)
センターステージにて。
5人それぞれ異なるスカート衣装素敵です。曲後半で会場ウェーブを煽って行います。

M10:猫の名前(菅井、守屋、加藤、佐々木)
漢字とひらがなの初ユニット。
声が良いですね^ ^

M11:君をもう探さない
漢字のアルバム全体曲。
パフォーマンスはカッコいいですが、東京タワーと日替わりにしてもいいかな?とは思いました。

M12:誰よりも高く跳べ(けやき坂46)
ファーストライブから引っさげてきたひらがなけやきのテッパン曲。曲自体の力強さもありますが、シングル表題曲がなかったのもあり、会場の盛り上がりはここまでで1番です。メインステージ、センターステージ、花道と全体を使ったパフォーマンスと、大サビ前に曲を止めた煽りで、ハンパなく盛り上がりました。とにかく、凄かったです。12人でのパフォーマンスでこれだけ盛り上げる強さを感じましたし、このメンバーにこれから追加メンバーが入ることの惜しさと、楽しみを同時に感じることができました。

M13:世界には愛しかない
ここで初のシングル表題曲。
しかし、ポエトリーで平手の声が本調子で出ていないと分かると会場が戸惑った感じです。平手の表情は明らかに元気が無く、というか表情自体がない感じ。盛り上がり曲のはずなのに、戸惑いばかりが広がります。1日目はメンバーにも動揺のようなものが見て取れ、このグループは空中分解してるんじゃないかという不安も湧きました。この曲でもメイン、センターステージ、花道ともに使ったパフォーマンスでしたが、何してたか思い出せないくらい不安になりました。今泉のポエトリーを平手がカバーしていたのですが、そこは別の子がカバーしなよ、と思いました。

M14:危なっかしい計画
セカアイからの盛り上がり曲。
Wワタナベのフリ、志田の煽り、小林のセンターパートなど、見るところはたくさんあります。
しかし、平手が元気ないというのが大きすぎて、もうそれどころじゃないという感じなんです。というのも、タオルを振り回すこのライブ1番の盛り上がり曲で、平手はもう立っていることしか出来ないんですから。

M15:太陽は見上げる人を選ばない
漢字とひらがなの全員曲。
サッカー応援テーマのようなアンセムソング。oh!oh!という客とのパートもあり、とても爽やかな曲です。これからも歌い続けて欲しい。

本編終了

アンコール発生後、メンバーがアンコールTシャツ姿で登場。1日目はそこに平手の姿はありませんでした。

菅井「平手は体調不良でアンコールは参加できませんが、私たちだけで曲を披露させてもよろしいでしょうか?」

M16:二人セゾン

M17:W-KEYAKIZAKAの詩

ーーー
ツアーセトリはアルバム中心で、盛り上がる!というよりも世界観で魅せるような演出でした。それぞれのユニット曲もあり、各メンバーのファンも楽しめたのではないでしょうか?そんななかで、ひらがなけやきの誰よりも高く跳べの盛り上げりは凄かったです。やはり、ライブにはテッパンソングは必要。曲力のある曲が、グループを引っ張るのだと思います。その意味ではひらがなけやきの良さが光る結果になりました。

平手の不調なのか、もともとの予定なのかは分かりませんが、シングル表題曲3曲を本編に持ってこないのはチャレンジだと思いました。初見なので残念には思いました…私はなかなかライブに行けないですし、サイマジョを見に来たので。

二人セゾンも披露しましたが、アンコールでのTシャツ姿ですし、世界観が全く違います。

このツアーはシングルを楽しむためのものではないということはわかりました。しかし、ツアーとは全国に自分たちの曲を引っさげていくものだと思うので、何か歯がゆい気分にもなりました。平手の不調が挙げられるこのツアーですが、セトリ、演出も反省点は大いにあると思います。

ということで1日目はかなりの消化不良を起こしました笑。2日目に続く^ ^
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