青騎士のブログ -3ページ目

いつか読書する日

冬の色



前回名前を挙げた作家の好きな作品を紹介。



○ 羊をめぐる冒険 (村上春樹)


○ 虚無への供物 (中井英夫)


ハコ の中の失楽 (竹本健治) (※ハコの漢字は逆コの中に甲が入ったもの)


○ 夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (麻耶雄嵩)


○ センセイの鞄 (川上弘美)


○ OUT (桐野夏生)


○ 寡黙な死骸 みだらな弔い (小川洋子)


○ 海の仙人 (糸山秋子)



前回、前々回、今回と好きな映画と小説の一部を紹介してきたが、青騎士と名乗る人物の

思考(嗜好)が少しはお分かりになったであろうか。


また次の機会にいろいろ紹介していこうと思う・・・。




アパートの台所の窓を開けると小学校のプールが見える。

夏は子供たちでにぎわったプールの水も今は緑に濁って冷たい空をうつしているばかり・・・・・・。


青騎士のブログ-プール







押し絵と旅する男

もっと読まなきゃ・・・



前にも書いたが、高校二年の時に江戸川乱歩の陰獣を読んだ。

異形の世界に足を踏み入れてしまったのだ。


それ以来、春陽文庫(旧版)を何年かかけて全巻そろえた。

今では、自分の宝物になっている。


そこで好きな江戸川乱歩作品を発表。


○ 火星の運河


○ 白昼夢


○ 押し絵と旅する男


○ 虫


○ 踊る一寸法師


○ 芋虫


○ 陰獣


ほとんど中短編だが、こう並べてみると乱歩作品の中でもとりわけ異色で

異形の色合いが強い作品ばかりだ。

こんな世界が好きではあるが、あくまでも小説の中だけの話である。



さて、その後に好きになって読んだ作家を順番に紹介。


○ 太宰治    ○ 中原中也  ○ 半村良     ○ 丸山健治  ○ 赤江漠  ○ 村上春樹 

○ 中井英夫  ○ 竹本健治  ○ 小栗虫太郎  ○ 村上龍   ○ 桐野夏生  ○ 麻耶雄嵩 

○ 川上弘美  ○ 小川洋子  ○ 糸山秋子(糸山さんのいとは糸が二つ並んだいと


なんだか統一感があるような、ないような選択である。


現在は最後の三人の女性作家の作品を多く読んでいる。



好きな作品は次回に紹介・・・。




☆蜃気楼☆


青騎士のブログ-しんきろう


俺たちに明日はない

邦画と洋画



11月3日から始めたブログが今回で11回目。

ここでちょっと、自分の好きな映画や小説などを紹介したいと思う。



『男と女』1966/クロード・ルルーシュ)


この映画は自分にとって神のような存在である。

世界中にはもっと、もっと沢山の優れた作品があると思うが、

この映画は別格なのだ。


『男と女』の映像と音楽は、その後の映画ばかりでなく今に至る映像世界にまで

影響を与えている作品だと思う。



今ある自分が人生でもっとも影響を受けた人(作品)が3人いる。


手塚治虫さん (漫画家)

沢渡朔さん  (カメラマン)

『男と女』    (映画/クロード・ルルーシュ)


この方々には今もって、多大な影響を受けている。



ここで好きな邦画、洋画を紹介。


二十四の瞳 (1954/木下恵介)
遠雷 (1981/ 根岸吉太郎)

さびしんぼう (1985/大林宣彦)

HELPLESS (1996/青山真二)

ストロベリー・ショートケイクス (2006/矢崎仁司)

気狂いピエロ (1965/ジャン・リュック・ゴダール)

俺たちに明日はない (1967/アーサー・ペン)

シャイニング (1980/スタンリー・キューブリック)

サムシング・ワイルド (1988/ジョナサン・デミ)

ロスト・ハイウェイ (1997/デヴィッド・リンチ)


今、思い浮かぶものを書いてみた。

これらの作品は繰り返し何回も観たい作品だ。


ところで・・・

邦画と洋画を比べると随分と印象が違う。

邦画はどちらかといえば日常生活の喜怒哀楽を描いた作品が多いが、、

洋画のほうは過激で非日常を描いた作品ばかりである。


まだまだ好きな映画は沢山あるので、またの機会に書いてみたいと思う。



好きな小説の話は次回で・・・。




☆さびしんぼう☆


青騎士のブログ-さびしんぼう




















墨東綺譚 (3)

夏の初め・・・



何故、『墨東綺譚』に引かれてここまで来たのだろうか・・・。


いや、昔私娼窟があった玉の井という場所の魔力に引き寄せられたのかもしれない。

                                      
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街は当時の面影を留めていないかもしれないが、ところどころに残る建物の陰や路地の奥の暗がりに

忘れ去られた娼婦たちの喜怒哀楽が今も残っているような気がしてならない。


永井荷風が残した『墨東綺譚』の世界は薄れ去ろうとしているが、決して忘れられることはない。


未来に希望を託そうとする時にこそ、過去に思いを馳せることも必要なんじゃないだろうか。





夏の初め、白昼夢の中を彷徨うような一日だった・・・・・。



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墨東綺譚 (2)

白昼夢




浅草から東武伊勢崎線に乗り、東向島に向う。

途中、業平橋駅側に建設中の東京スカイツリーを電車内から見上げる。


過去を尋ねようとする思いと未来へ向う希望がすれちがう。

荷風先生が今の東京を見たら何と思うだろか。


電車が東向島駅に到着する。

駅のホームから蜃気楼のように小学校の校舎が見えた。


青騎士のブログ-1


いろは通りを歩く。

この辺りは戦災の被害を受け戦前のものはほとんど残っていないようだ。


青騎士のブログ-いろは通り

脇道に入り、裏通りを歩き回る。

果たして、ここが本当に荷風先生がラビリントと呼んだ場所なのか。

真昼の空の下で見る路地裏は明るい21世紀の光の中に佇んでいる。

だがそれでも、当時を忍ばせる建物がいくつか残っている。



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青騎士のブログ-l

                                                                     
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突然、白昼夢のように私娼窟が並ぶ玉の井の幻影が浮かび上がる。


お雪さんの面影がいとおしく、切なく胸に迫る・・・・・・。


                                             つづく