OPC 32「あれ、オヤッサンの知り合いだったんですか?」このモリーの問いに答えるヤツは居なかった。客人は続けた。「Cなんて店の名前だったから、もしかしてとは思ってたんですけど、やっぱりそうでしたね」「お言葉ですが、Cじゃなくてシーですよ」「それにしてもCだけ引き摺るなんて、なんだかな~ぁですよ」またもや無視されるモリーであった。「オヤジ、なんなんだコイツ?」オヤジは、ボンの質問にも答えず下を向いたままだ。「ありりゃ、だんまりですか」ボンとモリーはオヤジが顔を上げるのを待った。