すべての調和へむかって...(ハウプト物語:パート10)
パート10 ガンダムと青空と
TOKYO ILOL FESTIVAL
TIF、ティフと呼ばれるこの野外イベントは、古くはももいろクローバー(Zになる前)がその存在を強烈にアピールした場所として(私の中で)有名です。最近ではしゅかしゅん(大阪☆春夏秋冬)が”見つかった”場所として有名です(私の中でw) TIFは、日本を代表するアイドルの大型イベントの一つで、@JAMなんかとともに、地下アイドルの憧れのステージ、ということになります。
現状、3日間にわたり、10近い会場で同時進行することから、ここを【うまく回せる】ヲタクは上級者として内外に認められます。(大抵うまくいきません) ※内外、ってなんだ?www
また、出場アイドルが多すぎるため、1アイドルにつき12分!とかいうタイテ(タイムテーブル)になることも。
おのおのの会場で、微妙な遅れなども発生することから、そこも読み切っての時間配分が必要になります。
まあそんなわけ?で、この、東南アジアからのヲタクが参戦することすらあるこの超有名イベントに、我らがハウプトハルモニーが初出演を果たすのです。
ああ.......長かった。
ついに..............この日が。
........ とか言っても一年も応援してないんですがね、私。
デビューから応援してきた方々にとっては、さぞ感慨深いことでしょう。
そのハウプトハルモニーには、今回2ステージが与えられました。
ひとつはガンダム前の無料ステージ。
もうひとつはビルの屋上でやる“スカイステージ”です。
でも、この日、ほんとに熱くて.... 暑いんじゃなくて、熱いんですよ空気が。
朝からリストバンド交換に並んだりほかのアイドル見に行ったりで、昼前にはグロッキー。
建物内のゲーセンの椅子に座って死んでました。
でも、ハウプトは見に行かねば!!
ワタシには明確な目的がありました。
ここTIFで、ハウプトハルモニーとそのファンが作り出す熱狂をアイドルファンに広く知らしめ、人気の起爆剤とすること。ニュースになるほどの騒ぎを起こすこと(いい意味で)を。
【ハウプトは、これからだ!】と信じてはいましたが、同時に、こうも思っていました。
【ここで見つからなかったら、ブレイクすることはない】と。
ライブステージは、おあつらえ向きのガンダム前。
ここ、ガンダム前ステージは一般人が一番通り過ぎる場所(私調べ)で、一番ニュースになりやすい場所なんです。その分、しらけるのも早い。
結構、早めに行ったのですが、最前はほかのファンで埋め尽くされている。
ハウプトより前に出演するアイドルのファンの人や、ハウプトの後に出演するアイドルのヲタク諸氏が最前管理に動き出しているようだ。まあそれでも3列目までいきましたけどね。
で、ハウプトハルモニーの出番。
なんと、SEは『国王』だ! うぎゃ~!っと私は叫んでしまいました。
この曲、大好きなんですよ。プログレというか前衛ジャズというか、狂ったビル・エヴァンスというか....
こんなSE用意するアイドルいます!?
一曲目、Kidnapper Blues、だったかな?
もうありったけの情熱で騒ぎ倒した。気持ちで人が殺せるなら、寺田珠乃は100回は死んでいるはずだ。
私は自分の気持ち・情熱は具体的に相手に届くと信じているので、なかなか本気で人に気持ちを送ったりしません。でも、この時だけは本気を出した。この曲一曲だけでよかったから、制限時間いっぱいまで編曲してロング・エディット版でやってほしかったな....
終わった後は、しばらく動けませんでした。
近くの日陰にいってぶっ倒れてました。
何か、つかんだ気がした。やり切った感はあります。
その後のスカイステージ(行ってないけど)もすごく盛り上がった。(ひとりボンズに処分されそうになったけどw)
あ、衣装はワンマンと同じ【サロペット on ビキニ】だった。
ひとこと、最高だったよ。
歌は、ド下手だったけどね。
大丈夫、この熱量・衝動があればやっていける。歌はトレーニングすればうまくなっていくものだから。
それよりも、この執念・怨念・衝動こそは、決して後から身につくものではない。
【持っているか、持ってないか】なのだ。
彼女たちは、持っています。寺田珠乃は、特に。
彼女たちには申し訳ないかもしれないけど、どんどんビキニになってほしい、と思いました。
それで人の注目を集めることができるのなら。
それでライブ見に来てくれれば、あとは彼女たちの「魂」がすべて持っていく。
それができなければ、終わり。
そのために、カラダを利用してもいいと思いました。それ目当ての男が集まってもいい。
来たら、あんたの度肝を抜いてやるぜ!っていう気持ちでやってほしい。
いや、もうそうやっていた。だからこれだけの熱狂が生み出せたんだと思います。
これは、売れ始めたころのももクロに似ています。【コマネチ!をする変なアイドル】【ゴレンジャーみたいなカッコしてるアイドル】を見てやろうと思ってきたら、あまりのことに心奪われ涙を流し、モノノフになる、みたいな。
そういうことを夢見ていました。
実際、この日のTIFのステージを見た人の多くはそうなっており、ステージ終了後の物販では、大量のファンがチェキの列を作り、所定の時間ではさばききれなかったほどでした。私も、ほかのメンバーとはチェキを撮れたのですが、大人気のチガちゃんだけは時間切れで撮れませんでした。
その、長蛇のチェキ列を、あーりーさんが携帯で撮影していました。そして一言、
『ハウプトハルモニー、売れたな~!』
私もとても幸せでした。珠乃チャンのアレはそれはそれは素敵で.....
今でも思います。あの日で時間が止まってほしかった。
.......... 止まってほしかった。
このあと、ハウプトハルモニーは約1か月の謎の休養に入ります。
売れたのに、なんで?
え?新メンバー?
夏の盛りでしたが、秋の気配が忍び寄ってきていました。
hauptharmonie on TIF 2016 Sky Stage
チガちゃん(最高!)
すべての調和へむかって...(闇3)
『.... また、あいつか』
『またあの子から来たよ、メール』
『少しきつく言わないとまずいんじゃないか』
『いや、あの子は悪くないよ』
『それこそ悪の元凶はあいつ』
『あんなこと、したんだし。とりかえしがつかない』
...... ねえ、最近ハルモニー荒れてるみたいだけど、大丈夫か?
い、いえ、問題ないと思いますよ。彼はしょっちゅうですから。
すべての調和へむかって...(ハウプト物語:パート9)
パート9 : リクエストライブ
開けて8月。
4日(木)に新宿で「リクエストライブ」なるものがおこなわれた。
ファンから楽曲のリクエストを募り、そのベスト10をやるらしい。
いいね、AKBみたい!
私は悩みに悩んでリクエストをしたけど、結果、相当濃いファンがリクエストを送っていたことがわかります。
または、昔からのファン、かな?
会場は西武新宿駅からさらに北上した大久保公園のさらに北、新大久保圏内?に入ろうかという場所にあるライブハウス【新宿SAMURAI】初の箱でした。
入るとすでにDJが始まっていました。あーりーさんの主宰?するTOKYO BOOTLEG所属の超カワイイDJ、cocchamです。DJはゴリゴリのJロック。かわいい顔して.....好きだぜw
で、DJ O-antことあーりーさんもDJを。TRAKTOR KONTROL S4かなにかを使ってたんだけど、CUEボタンがほぼ死んでて使い物にならなかった。DJ自体はスカ系でオリジナリティを感じて好きでした。(いやマジで)
会場はジェンツ(レディース・アンド・ジェントルマン=ハウプトのファン)が持ち込んだ焼き鳥やらたこ焼きやらなんやらかんやらでカオス状態。みんなで楽しく遊び倒そう!っていう空気が満ちていた。
こういう場所と時間、大好きです。
リクエストトップ10をやりました。
8/4セットリスト
⑩:(the garden was alive with) all sorts of flowers
⑩:Tempting 10 Attempts of Temperance
⑩:レディ・ファーイースト(極東淑女)
⑩:ソプラノ・オーバードライブ
⑩:Until(仮)
⑧:almsgiving
⑧:yearning
⑦:bravery fine
⑤:映ゆ
⑤:ボウ
③:ニコラウス・クノップ・プラッツ
③:Love likes a mille-feuille
②:ナイトプロポーズ
①:瞬きのsummer end
en:FORTUNE LOVE
1位は断トツ?でサマーエンドだったらしく、「やっぱり濃い奴しかいないじゃんか」と思った次第です。
ちなみに..... 『瞬きのサマーエンド』はハウプトハルモニーが解散するときの歌だ。
『ああ、あのときもう少し頑張っていれば』
『あのとき、もう少し売れていれば....』
『でももう、遅いよね』
悲しい歌なんです。 ......... それが一位。
最後に珠乃チャンがコメントする。
『みんな運営が最低とかあーりーが最低とかいうけど(まあ間違ってないけどw)私はオーディションで私を取ってくれたあーりーさん、ハウプトハルモニーにならせてくれたアーリーさんに感謝しかありません。たくさんの人が辞めていったけど、私は、ハウプトハルモニーがある限り、ここで活動していきます。』(←意訳)
ふざけたカッコをした『道化役あーりー』も喜ぶ。
私も、【珠乃がいる限り、ず~っとハウプトハルモニーを推していくよ】と心に誓った。
なぜか、メンバーの脱退は解雇はあるけど、グループ自体は解散しない、って思い込んでいた。
なぜなんだろう?
そして、いよいよ、
夏の、あの宴がやってくる...........
その日につぶやいた嘘偽らざる気持ち:
ハウプトのリクエストライブ、最高すぎた。緩さと暖かさ溢れるホームパーティー。熱狂のマグマと、白く汚されてもなお純粋さを持ち続ける5つの小さな奇跡が両立し、ブレイク前夜のバイブスに彩られている。…日曜日にTIF出演、その後約1ヶ月の充電期間。今見ないと絶対に損します。